俺の・・・
俺のフレンチ
俺のイタリアン
俺のBakery
俺のGrill
俺のビストロ
俺のスパニッシュ
俺のやきとり
俺の焼肉
俺のだし(おでん/そば)
・・・
俺の株式会社は、多くの人が既に
よく知っていることと思う。
私も、フレンチ、Bakery、そば
などにお世話になったことがあり、
コスパの高さに毎度うならされて
来た。
この「俺の」という言葉が
社会に広まったのを受けて、
あわよくばその知名度を利用・
活用してしまおう、という輩が
出て来るのは、当然と言えば
当然だろう。
例えば、
「俺の魚を食ってみろ」
という居酒屋があるが、これは
どう見ても違う系列の会社に
よって運営されている。
変わったところでは、
「いきなり俺のジンギスカン」
なる店もあるらしく、明らかに
いきなり!ステーキと
俺のシリーズをダブルで
パクっていて、笑える。
仕事柄、Googleアラートを
使って、必要な情報を集めること
があり、その網に引っ掛かった
商品がある。
「俺のマスクシート」
というのがそれだ。
商品自体の評価は、正直なところ
使ってみないと分からない。
男性化粧品というのは、本当に
市場が小さくて、ヒット商品を
生み出すのが極めて難しい世界。
「シートマスク?
そんなメンドーなことしねーよ!」
と多くの人に却下されそうと
思いつつ、昨今では真面目に美容に
取り組む男子も増えている傾向は
確かにあるので、今後の展開には
注目しておきたいところだ。
それはさておき、この商品を今日
取り上げたのは、どうやったら
こんなアイデアにたどり着けたのか、
その発想法を推測してみたら面白い
だろうと思ったから。
といっても、至極単純な話で、
よく知られる発想法である
ブレインストーミング法、
略して「ブレスト」を上手に
使えば、割と簡単に出せるだろう
と思われる。
オズボーン博士によって提唱された
ブレストには、ルールが4つある。
①自由奔放
②批判厳禁
③便乗発展
④質より量
というのがそれ。
(出典により微妙に異なるが、上に
挙げたものが一般的なはず。)
テーマを決めて、この4つのルールに
のっとって、アイデアを出しまくる。
これが拡散のフェーズ(段階)。
この時に、③の便乗発展ルールを
大いに活用すれば良いのだ。
仮に、テーマが「シートマスク」
だったとしよう。
売れるシートマスクで、どこも
やってなさそうな、新発想の
シートマスクを作りたい、とする。
新発想なので、化粧品業界ではなく
全く別の業界からアイデアをパクる
つもりで、頭から絞り出す。
以下、とっても勝手なブレスト現場
のイメージ(笑)。
「どの業界を参考にしようか?」
「レストランは?」
「いいね、サイゼリヤ元気だよねー」
「ファミレスっぽいシートマスク?」
「メニューの香りがするマスクは?」
「腹減りそうだな・・・」
「ラーメン屋も元気だね!」
「一風堂とか、一蘭とか、トンコツ系強いねー」
「トンコツから有効成分取る?」
「コラーゲンたっぷりっぽいもんね」
「俺のシリーズも人気だよ!」
「あっ、『俺のシートマスク』っていうのは!?」
「いいね!!」
こんな風に、自分たちの業界や
隣接業界ではなく、むしろ思いっきり
かけ離れた業界からアイデアをパクる
と、意外性がありながらも
「そう来たか!」
とうならされるアイデアが生まれたり
するもの。
最近は商品開発やコンセプト開発に
あまり携わっていなかったが、
まるで遊んでいるような感じで、
しかし真剣にアイデア出しすると、
結構面白いものが作れるものだ。
書いていたら、久々に携わりたく
なってきた。