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CARSTという名の語呂合わせフレームワーク

オンライン時代に、いかにお客様の
ショッピング体験を最適化し、
売上を最大化させるか。
その際に考慮すべき要素を、分かり
やすく、網羅的につかむための
フレームワークとして、CARSTと
いうものがあると聞いた。
具体的には、以下のそれぞれの頭文字
を取ったものだ。

Content:コンテンツ
Assortment:品揃え
Ratings/Reviews:お客様の評価、レビュー
Search:検索
Targeted Sales:売上目標

一つひとつ簡単に説明をしておこう。

まず、C=コンテンツ。
言わずもがな、オンラインであろうが
オフラインであろうが、商品やサービス
の中身がしっかりしていないことには
売れるはずもない。
コンテンツ=中身である。
商品・サービスの中身がいかにしっかり
詰まっているか、売れるにふさわしい
コンセプトになっているか。
そこを押さえるのは基本中の基本。

次が、A=品揃え。
商品の種類、サイズ、色合いなど、上手に
組み合わせできているか。
お菓子のギフトなどで、「アソート」と
名付けられた複数種類を組み合わせている
セットがある。
あれなどは、中身の組み合わせがバランス
よく、あれもこれも楽しめる!という感じ
のワクワク感を醸成できると、お客様の
手が伸びやすくなるのはイメージしやすい
かもしれない。

続いて、R=お客様の評価、レビュー。
昔からクチコミはとても強力なパワーを
持っていたが、オンライン社会になって
ますますそのパワーは増幅されている。
Amazonでも、楽天でも、買い物客は
みんなレビューに注目する。
化粧品であれば、@コスメのような
レビューサイトで下調べをしてから
買い物をするのも当たり前。

お次は、S=検索。
いわゆるSEO(検索エンジン最適化)、
いかに検索してもらうか、検索結果からの
流入を増やすかというのもまた、基本中の
基本となる。
SEOの詳細は、私の専門からは少々外れて
しまうのと、参考となる情報がそれこそ
ありとあらゆるところにあふれている
ので、ここでは割愛するが、一点だけ。
俗に「TD(Title & Description)」と
呼ばれる部分に注力することで、検索
した後にクリックしてもらえる可能性
を高めなければならないことは、強調
しておきたい。
TDというのは、例えば「ノート」と検索
したときに下記のような検索結果が出て
くるが、
「note -- つくる、つながる、とどける。」
とあるのが T = タイトル。
「クリエイターが・・・」以下で簡潔に
そのサイトのコンセプトを説明している
内容が D = ディスクリプション。

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CARSTの最後のTは、語呂合わせのために
取ってつけたような内容なので、これも
省いてしまおう。

こうして紹介してはみたものの、実の
ところ、どれもこれも「当たり前」の
要素。
そう言ってしまうと身も蓋もないわけ
だが、「CARST」という頭文字の組み
合わせを覚えておくことで、抜け漏れ
なく重要な要素を思い出せるという
効用は期待できる。
マーケティングで「4P」をとりあえず
覚えておけば、抜け漏れなく一通り
施策を考えられますよ、という話と
相通ずるとも言える。

インドのカースト制度と同じ「音」
にすることが、アイデアとして
良かったのか悪かったのか、
その点は正直なところ微妙である。
ただ、カースト制度は英語だと
「CASTE」という表記になるので、
このフレームを考えた当人には、
その辺は恐らく気にならなかったの
だろう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。