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感謝と誠実さを説くストーリー

物語ストーリーというのは、
様々な教訓を、実に分かりやすく、
スッと頭に入れる役割
を果たして
くれます。

それが、文字だけでなく、
絵まで付いていると、
より一層理解を助けてくれるのは
誰もが同意してくださるでしょう。

子どもの頃、家にはたくさんの
絵本があった記憶があります。
夢中になって何度もページを繰った
絵本たちが、大人になってから
いわゆる名作と呼ばれる絵本たち
だったと知り、自分の子どもたち
にも結構な数をあてがいました。

そんなわけで、割と有名な絵本は
一通り読んでいる、あるいは
少なくとも知ってはいる
、という
自負があります。

とはいえ、世の中には非常に多くの
絵本があるので、まだまだ知らない
名作もあるのでしょう。

そんな、私の知らなかった名作
最近出会うことができました。
高草洋子さん
『びんぼう神様さま』
という作品です。

2000年の出版なので、
私の子育て時期とちょうどかぶって
いるのですが、残念ながら当時に
出会うことはありませんでした。

以下、簡単に内容を紹介しますが、
ネタバレを含むのでご注意ください。


主人公は「びんぼう神」です。
この神様が家に住み着くと、
名前の通り、その家がびんぼうに
なってしまう
という、人にとっては
大変に厄介な存在です。

そのびんぼう神が、新たに住み着いた
松吉まつきちの一家は、どんどん貧しくなって
いったにもかかわらず、
びんぼう神を一生懸命に拝み、
神棚まで作ってしまいます。

いつもなら、嫌がられ、憎まれる役。
貧乏になるつれ、ますます感謝される
という初めての状況に、
びんぼう神はむしろ困惑

普通なら恨みつらみを言うはずなのに、
なぜ松吉はこうも自分を有り難がるのか。

その答えを求めて大神様おおがみさま
会いにいくびんぼう神。

その後、村が飢饉に襲われたり、
ついには「疫病神」まで登場し、
松吉の一家はいよいよ大ピンチ。
そこに奇跡が・・・

大分端折ってお伝えしていますが、
このような流れで話が進み、
最後はハッピーエンド。

この物語が伝えてくれた
エッセンスを平たく言えば、
「感謝の大切さ」
「誠実であることの大切さ」
でした。

感謝の力は神様をも動かす。
感謝の力は奇跡を起こす。

誠実さは神様に伝わる。
誠実さもまた奇跡を起こす。

子どもたちに、
「ありがとうで感謝を伝えよう」
「嘘をついてはいけません」

などと直接言うことも必要ですが、
こうした良質な絵本、物語を
読み聞かせてやる
ことで、
よりすんなりと本質的なこと、
大切なことを理解してくれる

のではないかと思っています。


ちなみに、この絵本を知ることが
できたのは、日々サブスクで
聴いている朗読
のお陰でした。

元北海道テレビのアナウンサー
現在はフリーランスで、朗読家
話し方講師としても活躍中の
五十嵐いおりさんが運営する
オンラインサロンで、
この『びんぼう神様さま』
取り上げられたのです。

9回に分けて語られたこの作品、
耳に大変心地よい声で、物語が
より一層素晴らしく感じられた
のでした。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。