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「うまみ」がギュッと凝縮した人生

干し椎茸
干し芋
切り干し大根
干し柿
干しブドウ
魚の干物

いわゆる「乾物」「干物」は、
太陽に照らされることで、
水分が抜けていくと共に、
うまみ成分*がなぜかグングン
増えていく。

*うまみ成分は、食べ物の種類によって
グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸
など、色々あるらしい。


人はどうせ老いる。
老いるとしわが増える様は、干椎茸などと
同じだ。

「どうせなら、最高級・桐箱入りの干し椎茸になれ!」

と叫ぶのは、ツタンカーメンをもじった
「ツタナイカーメン」の衣装・化粧に
身を包んだシヅエ(相良照代)さん
「コスプレ美魔女講演家」として活躍
されている方である。

以前にも、その講演の様子をレポート
させてもらった。
講演家として差別化する上で、
「コスプレ」×「美魔女」
という要素を持って来て、唯一無二の
ポジショニングを築いている、という
私の簡単な分析も加えてある。


今回参加したDAF22で、
ついに生のシヅエさんとご対面。
メイクの前の生のシヅエさんは、
「美魔女」と名乗るだけあって
本当に美女。
それが、バカ殿をモチーフにした
白塗りのメイクで、舞台に上がる時には
一気にキャラ変している。

今回の講演のテーマは、「老い」。
シヅエさんというキャラの設定は、
79歳*のおばあさん。
ということで、老いるとこんなに
大変だ、あんなに大変だ、という
話をハイテンションでまくしたてた
上での
「老いるショック!」
というフリップを使っての一発。
本人の素顔とのギャップもあって、
ゲラゲラ笑わせてくれる。

*実際は40代半ばです。


そうやって、しっかり笑いをとってから
が彼女の真骨頂。
誰だって必ず老いる。
老いたっていいじゃないか。
老いることは美しいんだ。
老いるからこそ出て来る「うまみ」がある。
そこで熱く叫ぶのだ。

「老いるショック、上等!」

老いを必要以上に嘆く必要はない。
老いのポジティブな側面に光を当て、
「うまみ」成分が凝縮されていい味を
出すようになるんだと捉えて、
前向きな人生にしていこう。

いつもながら、その熱量に心が激しく
揺さぶられつつ、最後にはほっこりと
した気持ちで終わる、そんなスピーチを
堪能した。


週末を中心に、趣味でマラソンをしている
ため、結構な時間陽の光にさらされている。
そのためか、最近は頬骨のあたりのシミが
大きく濃く目立つようになり、シワも大分
増えてきたようで、少し気になっていた
ところ。
しかし、シミもシワも、自分の「うまみ」
の一部だと思えばよいのだ、そのように
前向きに解釈させてくれるのが、なんとも
ありがたい。

人生は長いようで短い。
折角の人生、自分の「うまみ」をギュッと
凝縮させて、自分がお世話になっている
人たちに、その「うまみ」を存分に
味わってもらえるような人生を目指そう。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。