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業界の常識に染まらないようにするには

私の勤める会社は、通称JADMA、
日本通信販売協会の会員である。
このJADMAが主催するウェビナーが
昨日と今日の2日間に渡って実施
されていた。
タイトルが、
「Next-generation Commerce Award
 2020」といい、JADMAの説明では

デジタルコマース分野において顧客体験に関する新しい取り組みを行っている中小EC事業者を表彰し、受賞企業の先進的な取り組みを掘り下げるトークセッションを催すなど、EC分野での新しい取り組みを学べるイベント

ということである。

今年でまだ2回目という、出来立て
ホヤホヤの賞だが、受賞企業の名前
を見て是非聞いてみたいと思い、
慌てて申し込んで視聴した。

その受賞企業というのが、いずれも
サブスクリプションのサービスを
展開しているところで、
・FABRIC TOKYO
(ファブリックトーキョー)
・sabsclife
(サブスクライフ)
の二社。

特に、ファブリックトーキョーは
色々良い噂だけは聞いていたので、
これは一度話を聞かねば!という
思いで、仕事の合間を縫って何とか
視聴にこぎつけた。

昨日はファブリックトーキョー、
本日はサブスクライフ、
各々の社長がコーディネーターの方
と共に登場し、トークセッションを
繰り広げるスタイル。
いずれのセッションも興味深いもの
だったが、今日はまだ記憶がとても
フレッシュなサブスクライフの話を
紹介したい。

サブスクライフは、一言で言うと、
レンタル家具のサブスク。

オシャレな家具を、月々結構割安な
価格で借りることができるサービス。
参加しているブランドも決して変な
ところではなく、かなりデザインも
質も高い印象。

「家具のサブスク」としては先陣を
切ったものの、似通ったコンセプトを
標榜するところも当然ながら出て来て
競争が激しくなっている様子。
そんな中、サブスクライフが業績を
着実に伸ばしている要因の一つは、
お客様に対する「良心的」な姿勢。

サブスクなので、当然毎月課金が発生
するわけだが、その実際の課金合計が
対象家具の小売価格相当分を超える
ことはないというのだ。
契約した期間が終了し、その家具を
気に入ったら小売価格と課金合計額の
差額を払って購入するという選択肢も
ある。
また新しいのを試したければ、勿論
返却すればOK。

家具というのは、価格が高いだけに
お試しが難しい。
でもこのサブスクを利用すると、
うまいことお試しが出来て、買う側も
売る側もハッピーな仕組みになって
いる。

今日お話しされていた町野健社長の
話の中で、最も興味深かったのが、
人材の話。
家具のサブスクなので、家具業界の
人を多く雇っているのかと思いきや、
今いらっしゃるメンバーはみんな家具
業界の素人だという。
業界の常識に染まっていない人を
あえて雇うことで、世の中に新しい
価値を生み出していくことができる、
そんな意図がお話から透けて見えた。

「業界の当たり前」を「当たり前」と
せずに突き進むことで、「風雲児」で
あり続ける。
かつてないスピードで世の中が変化
している今、目指すべき企業経営の
在り方を体現していると言っても
いいのではなかろうか。

「家の中を、世界一、豊かな国へ。」
同社のビジョンである。
なかなかシビれるコピーだ。
このビジョンに、そしてビジネスモデル
に、共感して集まってくれた人たちが
沢山いて大変有り難かった、そんな話も
聞くことができた。
これから益々伸びていく、そんな予感
が漂う会社だと感じた次第。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。