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二毛作ビジネス

私の勤める会社で取り扱っている、
Cetaphil(セタフィル)
というブランドがある。
日本ではあまりなじみのないブランド
だが、50か国以上で販売され、
70年の歴史を持つ実力派の
スキンケアブランドだ。

そのセタフィルのムービー撮影に
立ち会うため、昨日の午前中に
目黒区の某スタジオにお邪魔した。
こちらのスタジオ、普段は一般企業の
オフィスとして使っているが、
週末などの非稼働日は今回の我々の
ような撮影を行う会社向けに
「貸しスタジオ」
サービスを展開している。

ショップインテリアのコンサルティング
や、実際のショップへの導入などを
行っているようで、それとなく置かれて
いた事例集を覗くと、名前を知らない
人はいないだろうと思しき実力派
ファッションブランドの店舗における
実例などがこれでもかという具合に
誌面を飾っていた。

とにかく社内がオシャレの一言。
いわゆるアメリカン、ロサンゼルス
ほど都会すぎず、オシャレな街として
有名になっているポートランドっぽい
スタイル。

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毎日こんな素敵なところで働けたら、
気分も上がりっぱなしだろうなぁ、
と思うことしきり。

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(照明を落とした後に撮ったの
と、撮影者の腕の問題で、あまり
オシャレに見えないかもしれない点
はご容赦の程😅)

そんな風に、自社の職場スペースを
オシャレ空間にプロデュースできる
からこそ、ファッション業界で引く手
数多なのだろう。

撮影となると、大抵は色々な大道具、
小道具の類を借りて持ち込んだり
するのだが、そんなオシャレな空間
なので、ほとんどそういった持ち込み
不要で撮影が出来てしまうメリットを
享受できる。

この「スタジオ」ビジネスは、
通常業務部分に純粋に加える形で
儲けが出る、ある意味
「美味しい」ビジネスだ。
原価がかかるかと言えばNO。
社員の立ち会いが必要となるので、
若干の人件費の上乗せがある位、
ほとんど追加費用が掛からず、
社員が働いていない間にオフィスが
稼いでくれる「二毛作」なのである。

似たような「二毛作」ビジネスとして、
居酒屋が昼間に別の経営者に場所を
貸してランチ営業をしてもらう、
なんていうケースがあると聞いた
ことがある。
居酒屋の経営者がランチもやる、
というのが普通だろうが、朝方まで
やっているお店だと、経営者が休む
時間が取れない。
任せられる社員もいない、
というようなケースではランチ営業を
別法人が担う、なんてこともあり得る
わけだ。

季節の繁閑を利用した「二毛作」
ビジネスとしては、スキー場の事例を
挙げることが出来る。
昨年の夏にめざましテレビで
取り上げられていたものが、
Webでも紹介されていて興味深い。

スキー場は、当然ながら雪が
降り積もる冬しか営業できない。
しかし、冬しか稼ぎ時がない、
というのは非常に経営的に不安定。
では雪のない春、夏、秋にどうやって
稼ぐのか、というのが課題となる。
昨今では、絶叫系アトラクション
などを夏の間に設置したり、
絶景を楽しめることを売りに
テラスやサウナといった設備に
磨きを掛けたりと、顧客誘致に
動き出しているスキー場が
沢山ある。  

自分たちのビジネスにおいて、
非稼働時間を何らかの形で
稼働時間に変える「二毛作」的な
アイデアが実現できないか、
考えてみると面白いかもしれない。

己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。