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マーケティングの神様

本日も、マーケティングの基礎を
鍛えた頃の昔話の続き。

①恩師の存在
②日本マーケティング協会の講座
③コトラー『マーケティング入門』
の最後、③について。

突然だが、「神様」の存在は信じて
いるだろうか?
日本人の大半は、特定の神様の存在に
は懐疑的かもしれないが、何となくは
信じているのではないかと推測する。
そうでなければ、これだけ多くの人が
新年に初詣にいかないだろうし、
結婚式にせよ葬式にせよ「儀式」の
類がもっとおろそかになるだろう。

「八百万の神々」
という言葉が示唆する通り、
日本では昔から、ここかしこに
神様がいると考えられてきた。
それこそ、台所の神様、便所の神様
といった神様もいるという話を
小さい頃から聞かされてきたし、
神棚や小さい社を家に持つ家も
相当数にのぼる。

私自身は、実際に神様がいるかどうか
正直なところ「分からない」としか
言いようがない。
しかし、人智を超えた働きが存在する
のは確かで、それを「神様の仕業」と
捉え、人間は常に増長すべきではない
と戒めるべきだ、という風に考えて
いる。

そのように捉えることは、すなわち
「神様」に見られている、
見守られていると考えることになる。
そして、その感覚が、自分の姿勢を
常日頃から正すことにつながるで
あろう。
人は、
「誰にも見られていないときに
 何をするかで真価が問われる」
と複数の方が言っているが、
全くその通りだと思うのだ。
(多分に自戒も込めて。。。)

さて、前置きが長くなったが、
「神様」といっても
「マーケティングの神様」の話を
今日はしたかったのだ。
そんな素敵な呼称を持つ泰斗は、
フィリップ・コトラー氏。
ノースウェスタン大学
ケロッグビジネススクールの
特別教授である。

ちなみに、ケロッグは全米のみ
ならず、全世界的に見てもトップ
レベルのスーパーエリートMBA、
シリアルで有名なケロッグ社が
莫大な寄付をして、校名がケロッグ
になっている。
アメリカのMBAは、このように寄付
した人や会社の名前を冠したものが
非常に多く、ケロッグはその中でも
特に有名なところだ。

彼の膨大な著書の中でも、
『マーケティング・マネジメント』や、
『マーケティング入門』は、
マーケター必読の基本書として
長く読み継がれている。
マーケティングという学問を、
ここまできっちり体系化したのは
彼が初めてだったわけで、
その功績は極めて大きい。

『マーケティング入門』は、
いかんせん、「入門」と言いながら
600ページを超える大著、
当時から10,000円近くもする価格で、
いきなり初心者の気持ちを
挫きかねない代物。
それこそ、まるで百科事典のような
趣きのため、持ち歩きには大変不便
だったことを思いだす。

それでも、マーケティングが
面白くてのめり込んでいた私は、
ところどころ付箋を貼ったり
下線を引いたりしながら、
楽しく読み進めた。
あくまで知識を入れたに過ぎないが、
その知識を実際に仕事で生かす意識で
読み込むことで、マーケターとしての
地力、基礎体力が養われた部分は
少なからずある。

「百科事典」と書いたが、
本当に様々な事例が豊富に網羅され、
よくぞこんな本を、しかも体系的に
書いたものだとつくづく思う。
どうしてもアメリカの事例中心なので
日本人の我々には分かりにくい、
なじまない内容も時折含まれるが、
きっちり学ぶならやはりコトラーを
挙げる人は今も多い。
90歳近くなっても未だに本を出したり、
確か昨年日本にも講演で来ていた。
バイタリティに脱帽である。

そんなコトラーの本を読んで
マーケティングを学ぶのも勿論良いが、
より内容を絞り込み、マーケター
初心者や一般のビジネスパーソンが
エッセンスのみ学べるようにという
ことで、この度勉強会を企画した。
興味もたれたら是非下記の画像から
リンク先にて内容を確認してほしい。


己に磨きをかけるための投資に回させていただき、よりよい記事を創作し続けるべく精進致します。