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ゆる詩集

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日々暮らしている中で湧き出た感情をそのまま詩にしました。 ゆるい詩でゆる詩の詩集です。 恥ずかしくても痛くてもダサくても私は私。 そんな自分を表現する事を許してあげたい。 ゆる詩…
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2023年2月の記事一覧

【詩】花が嵐に

【詩】花が嵐に

花が嵐に

桃色の花が咲く木の前に立ち尽くす

花弁ひとつひとつに
楽しい思い出が映る

はらりはらりと散る姿が美しい

花弁が雨のように降りそそぎ
大地に積もる

風が吹いて
花が嵐に

敷き詰められた花びらを
踏む事など出来ず
立ち尽くすだけ

美しい記憶を
愛おしい記憶を
汚さないように
立ち尽くすだけ

2021.2.20

【詩】悲しみ

【詩】悲しみ

悲しい時に悲しいと言える

素直な人間だったなら

あなたとの未来は変わっただろうか

苛立ちをただぶつけて

言う通りにしろと喚くのではなく

ただ素直な気持ちを言えたなら

あなたはもっと優しくしてくれただろうか

寂しく疎外感を感じると

素直に言えたなら

あなたともっと穏やかに過ごせたのだろうか

ただ自分の家族が欲しかった

憧れなのか

過去に手に出来なかった

焦燥感からなのか

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【詩】会いたい

【詩】会いたい

会いたい会いたい
あなたに会いたい

毎年同じ季節に
焦がれるほどに
会いたくなるのは

あなたが同じ気持ちだったからだろうか

会いたい会いたい
ただひと目会いたい

ひと目何て嘘だ
会うだけなら夢で会ってる
白昼夢で見てる

映像だけなら思い出せる
過去の記憶なら思い出せる
一言一句思い出せる

会いたい会いたい
会って今を話したい

記憶に残らないくらい
くだらない話が聞きたい
ずっとずっと

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【詩】不自由な足

【詩】不自由な足

悲しみは通り過ぎ
虚しさを感じる

手をすり抜けて
床に落ち割れた宝石

ただそばに置いていたかった
だけなのに

ただひとつの、、、

不滅の光に散った花に
手向ける言葉はなく
もうすぐ思い出す事も
無くなるだろう

愛(かな)しい気持ちなど
遠の昔に忘れた

はずだったのに、、、

不滅の光に晒されて
面影が重なる
景色は鮮やかに映る

愛(いと)しい気持ちが蘇る
残酷な程に

愛(かな)しい

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【詩】見える 見えない 見てみたい

【詩】見える 見えない 見てみたい

あなたの高さから見た世界は
何が見えるのかな

わたしからの高さでは
見えないものがあるのかな

あなた目にはどんな世界が映っているのかな
わたしも見てみたい

あなたの世界を

わたしはあなたになれない
あなたの世界がわたしには見えない

当たり前のことがとても寂しいの

同じものが見えて同じように感じれたなら
あなたを悲しませることも

傷つけることもないのにな

喜びもないかもしれないけど

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【詩】蚊に好かれやすいタイプ(憤怒)

【詩】蚊に好かれやすいタイプ(憤怒)

生ぬるい風。

肌に絡んでまとわりつく風。

風がやむと今度は水分多めの空気が流れて行く。

遠くで蝉が鳴いている。

紫陽花も色褪せた。

嫌でも伝わってくる。

梅雨から夏に変わろうとしている。

奴(蚊)が来る。

おそろしい季節の始まりだ。

2019.7.24

【詩】眠る前

【詩】眠る前

眠る前がいちばん気持ち良い

意識はあの世へ向かい

身体は今に残る

うとうと

うとうとと

意識はあの世で遊び出し

身体はシーツとタオルケットの間で遊ぶ

眠る前がいちばん自由で

いちばん永遠を感じる

ずっとうとうとしていたい

このおもしろい感覚をずっと感じたい

願いは叶わず

今日がもう始まる

2019.8.10

【詩】愛を叫びたい

【詩】愛を叫びたい

愛を叫びたい

愛してるんじゃない
愛したいでもない

愛なんだ
愛なんだって

愛だったんだって

愛を叫びたい

愛する対象が欲しい
愛を注げる何かを

私を愛する
私を愛し私に愛される
そんな自分でありたい

ありたいじゃダメだ

私を愛し私に愛される
それが私だ

愛を叫びたい
夜中に愛なんだって叫びたい

愛を
愛を唄いたい

2021.8.7(土)