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母を殴って家を出て行った日の話。

私は29歳まで都内の実家に住んでいました。

結婚してもしなくても、いつかは実家を出ようと思っていましたが、親にはお前のような人間が一人で暮らせるわけがないと言われていましたし、私もお金がなかったのでなんやかんや理由をつけて、過干渉な両親に嫌気がさしつつも、一緒に暮らしていました。

でもある時、私がしばしば男の家に外泊をしていることについて父親と口論になり、それまで一度も親に手を出したことはなかったのですが父親とつかみ合いになり、引っかき顔から派手に出血させ、母親のことはボコボコに殴ってしまいました。今までの恨みを晴らすかのようにめちゃくちゃに暴言も吐きました。本気でこのままでは親を殺すと思い、もう今すぐ出ていくしかないと思いました。

その日から仕事が終わると漫画喫茶に行き物件を調べ、夜中父親が寝たのを確認してから家に帰っていました。

そして一週間もせずに物件を見つけ、最低限のものだけ持って、逃げるように神奈川の家賃5万の古くて狭いワンルームに引っ越しました。

不思議なことに家を出てから、以前より両親とはうまくいくようになりました。

今まで距離が近すぎたんですね。いわゆる毒親とは離れるのが一番と医師に言われたことがありますが、その通りでした。姉はもう耐えられないといってハタチになるとすぐ出ていきましたが、自分ももっと早く出ていくべきでした。

結婚前に一人暮らしをして、なんでも一人でやってみて、すごくいい経験になったし、強くなれた気がします。でもやっぱり両親と仲が良くて、結婚するまで実家に住んでいた友達はうらやましいですね。

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