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vivie
2023年4月30日 04:37
例の短編集の感想文を書き終えるまでは『新編・日本幻想文学集成 1』には手をださない、なんて言いながらゴールデンウィークに入ったことを良いことに手をだしたことを打ち明けます。小説を読んで久しぶりに鳥肌が立ったので、構成とか引用とか小賢しいことを考えず、この感動を素直に書き残しておきたい。厚みが4cmほどあるこの本では、以下の作品を楽しむことができる。・安部公房 9作・倉橋由美子 10
2023年4月29日 22:05
何の前情報もなしに『瓶詰地獄』と目にして、ホルマリン漬けの贓物を想像していたのは昨年の3月頃。そんな妄想を勝手にしていたものだから、実際の内容との差に驚くことになった。しかしたしかに「地獄」はそこにあった。以下、簡単なあらすじ。遭難し、孤島に漂着した兄(11歳)と妹(7歳)。それでも食べるものにも困らず、身体を侵すような害虫もいない。その島は幼い2人にとっては天国だった。ときに自然
2023年4月23日 19:54
少し前に話題に出した『日本幻想文学集成』を読みはじめるまえに、以前から持っている短編集の感想文を書き終えたいと思う。昔から私の記事を読んでくださっている方にはおなじみの(?)『文豪たちが書いた耽美小説短編集』から、今回は里見弴の『俄あれ』をピックアップ。さて。実はこの話、昨年のうちに何回も読んでいる。そして何度も感想文を書こうとして、挫折した。大変失礼ながらこの小説の面白さが当時の私に