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フィンランド🇫🇮スーパーを楽しもう🛒キッチン不要のお部屋レシピ

今年からフィンランドに引っ越し、まだまだ新しい生活の中でわくわく冒険中のkokkoです。

フィンランドに限らず、わたしが旅行に行くと必ず行くのが現地のスーパーマーケット
お土産も、食事も、一番その土地でリアルなものをリーズナブルに入手できる場所。

わたしは旅行に行くと、ホテルの部屋にたくさんお酒や食べ物を用意して満喫する時があります。
外食も好きですが、その土地のマルシェやスーパーに探検しにいって買って来たものをお酒を飲みながら宝箱を開けていくように試すドキドキ感が好きです。
これって私だけじゃないと思うのですよね(ですよね?)。

わたしがフィンランドで暮らし始めて、少しづつスーパーマーケットで売ってるもののことが分かって来て、これはいいなと思うものを、時折紹介していきます。
スーパーマーケット探検隊仲間のみなさんのお役に少しでも立てると良いな!

キッチン無しでOK! フィンランドの家庭料理をお部屋で楽しむ

ホテル滞在でキッチンがなくても、そこに生活しているように食材を買って、フィンランド人と同じ食事を作って楽しんでみませんか?
もちろんAirbnbなどでキッチンがあればより便利です。

部屋飲みでおつまみが欲しかったり、お寝坊さんだから朝食は部屋で摂りたい、そんな時に簡単に作れるオススメな軽食を紹介したいです。

今回の買い物で作りたいもの

今回作りたいのは、フィンランドでお馴染みのグラブラックスオープンサンドです。
ひとつひとつの素材を選ぶ時の参考に、フィンランド人がスーパーマーケットて普段買っているものをガイドしていきますね。

シンプルなグラブラックスオープンサンド(kokko作)

フィンランドのスーパーマーケット

フィンランドのスーパーマーケットはK supermarket、S supermarketが二大スーパー。
どちらかに行けば間違いないでしょう。
alepaはコンビニのような小さなお店が多いので、品揃えなら上に挙げた二つが良さそうです。
ヘルシンキのセントラルで見かけないですが、近ければPRISMAも良いです。

K スーパーマーケット

それでは買い物にいきましょう!

Gravlax(グラブラックス)

日本人にも人気のフィンランド伝統食材、グラブラックスはサーモンのお刺身を塩・砂糖・ハーブで漬け込んだものです。
スモークサーモンよりクセがなくて食べやすいのと、塩漬けなので冷蔵庫に入れておけば開封後も数日日持ちします。

スーパーで売ってるグラブラックスの一例

グラブラックスはスライスされてパッケージされているので使いやすいです。
買う時に迷いがちなのが、パッケージには「Gravlax」と書いてないことが多い事。
表記は「Gravilohi」だったり「Graavi」だったり、ビミョーに違うのですが、ペラペラにスライスされたサーモンが真空パックになっていればだいたいグラブラックスです。

Graaviと小さく書いてあるからわかりにくい

パッケージされているものはスモークサーモンもあります。
lohiとはサーモンのことです。白身魚のグラブラックスもあります。

サーモンと白身魚のグラブラックスを食べ比べ。白身もサーモンと同じトラウトです。(のはず)

お魚売り場にも売っているので、グラブラックスをグラム単位で買うこともできますよ。

スーパーの魚屋さんで売ってるグラブラックス

パッケージされているものも、お魚屋さんのものも、お店によってはジュニパーやスパイスなど別の味付けがされていることもあるのでお好みでお試しください。

Ruisleipä (ライ麦パン)

フィンランドの家庭で食べられる代表的なライ麦のパンで、「Ruispalat」「Reissmies」など「Ruis(ライ麦)」と表記して売っている黒いパンです。
ライ麦パンは酸っぱくないかなと心配する日本人が多いのですが、フィンランドのスーパーで売られているライ麦パンは酸っぱくはありません。

パン売り場にたくさん並ぶライ麦パン。真ん中の青い四角のパッケージが分厚くて柔らかくてわたしのお気に入り。

薄いものはちょっと硬めで味わい深いのですが、ブロックの分厚いカステラみたいなパンをスライスしているものは柔らかめでほんのり甘く、黒糖パンのような味わいで食べやすいです。
両方食べ比べても面白いですよ。

薄いトランプのカードみたいなライ麦パンはハンバーガーのパンみたいに真ん中を割ることができるので、サンドイッチにしてもいいけど、少し硬くて弾力もあるので二重になってると食べにくいかもしれません。
オープンサンドがおすすめです。
キッチンがあればフライパンで熱するとサクサクになるし、レンジで温めると少し柔らかくなります。

Tilli(ティリ:ディル)

Tilli(ティリ)は日本や英語ではディルと呼ばれている香草で、そのまま食べられます。
グラブラックスに乗せるでもいいし、カレリアパイに乗せてもいいし、デリで買ってきたサラダにかけても美味しいです。

野菜売り場にもあるけどサーモンの売ってる魚売り場にも置いてあります。

タイ料理のパクチーや日本の青ネギくらい、フィンランド料理にはいろんな料理にかかっているお馴染みの添え物です。
株で売っていることが多くて、ちょっと使うだけではもったいないような気もしますが、お値段も安いのでいろんなものにモリモリ使いましょう。

フィンランドバター

旅行中にバターをパックで買うのは量が多いので難しいかなと思うのですが、ライ麦パンにバターがある方が美味しいのでおすすめしたいです。
小分けされたものも売っていると思いますので是非使ってみてください。
バターが無くても美味しく食べられます。

どのご家庭にもあるValioのバター


ここまででグラブラックスのオープンサンドの基本材料が揃いました!
お好みでお他のお野菜やマヨネーズやマスタードを追加しても良さそうです。
以下はプラスアルファや、もうちょっとディープなフィンランド食材を試したい方向けです。
せっかくライ麦パンがあるので別の食材も乗っけて試してみませんか?

Oltermanni(フィンランドチーズ)

フィンランドの家庭の冷蔵庫に必ずと言っていいほど入っているパン用のチーズです。
丸い形が特徴の製品で、フィンランド産生乳を使ったフレッシュでクリーミーな味わいで、お子さんでも喜んでもらえそうです。
日本のさけるチーズに歯応えが似ていて、クセになる食べ応えです。

丸い円柱状の形が特徴

フィンランドでは500gや1Kgのものがホールで多くの家庭の冷蔵庫に入っています。
その都度スライサーで削り、そのまま食べたりパンに挟んで食べられています。

スライスするのも楽しい。そのまま食べるのも美味しい

Oltermanniはフィンランドのトップ乳業メーカーValioの製品名なのですが別のメーカーからも同様の製品が名称違いで販売されています。
名前は違うけど丸い形が同じです。

流石に、旅行中に1Kg食べるのは大変だし、スライサーもないはずなので、スライス済みの少量タイプのものがおすすめです。

スライスしてあるチーズ。スモークなど種類はいくつかあります。

そのまま食べても、グラブラックスとパンの間に挟んでもいいし、チーズとパンをシンプルに食べるのも美味しいです。

Silli(ニシンの酢漬け)

Silliとはニシン(ヘリン)のことで、塩や酢漬けでさまざまなフレーバーのものが瓶詰めで売られています。
通常これらはクリスマスに食べられることが多いのですが通年販売されて親しまれています。

スーパーに売られているSilliの瓶詰め

北欧でニシンの漬物と聞いて匂いが特徴的なスェーデンのシュールストレミングを想像する方もいるかもしれませんが、フィンランドのニシンの漬物(?)は全く別物で、臭くなくて美味しいです。

アンチョビが平気な方なら全く問題ないですね。
いろいろなフレーバーがあるのですが、エントリーとしてはSinappi silli(マスタード漬ニシン)がおすすめです。
お酒好きの方や珍味好きな方はハマるはず!
少しバターを塗ったライ麦パンにニシンを乗せてティルがあれば少し乗せるとより美味しく食べられます。

左から、Katajanmarja(ジュニパー)、Ranskalainen Sipuli(フレンチオニオン)、Snappi(マスタード)のSilli

グラブラックスのオープンサンドの作り方

買ってきたものを開封して乗っけるだけなのでとても簡単!
用意するのは今回買ってきた、サーモンのグラブラックス、ライ麦パン、ティル、バター(あれば)。

スライスされたライ麦パンにバターを塗って、グラブラックスを乗せたいだけ乗せます。
その上にティルをちぎって乗せれば出来上がり!

うちで作った時の写真。オニオンやマスタードもお好みで。

グラブラックスにもパンにも風味と味わいがあるので特別な調味料は必要ないし、使いやすくスライスされているものばかりなので調理器具もいりません。
バターはホテルだったらティースプーンが使えます。

普段はどんな時に食べているの?

グラブラックスのオープンサンドはカフェでも定番のメニューです。
フレッシュオニオンやマヨネーズ、レタスなど具が多いこともあります。
わたしのうちでは、お昼の軽食に作ったり、ライ麦パンを一口サイズにして、夕食後、お酒を飲みながらおつまみに食べたりしています。(ニシンもパンに乗せますよ!)
お友達の家にお呼ばれした時や、ホームパーティでも出てきますね。

ダンナ(フィンランド人)のママのおうちでいただいたグラブラックスオープンサンド。奥にあるのはエッグバター

おわりに

旅行で、現地のレストランで出てきたものを食べるのも楽しいですが、その地のスーパーマーケットでひとつひとつ自分で食材を選んできたものを調理して食べるというのも貴重な体験です。

特別なものでなくても、そうした工程を踏むことで生まれる喜びや、その地の生活を知ることはかけがえのないものだと思います。
ぜひ、試してみてくださいね!


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