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アヒルと鴨のコインロッカー

本好きの素敵な友人から
伊坂幸太郎を紹介されて。

『砂漠』を借りようと図書館へ行ったら、
見事に貸し出し中で。

ふと目に留まった本書を借りた。


借りた本を助手席に置いて帰る車中。
早く読みたいとワクワクする気持ち。
あぁたまらない。


現在と過去を自由自在に行き来できる
何者かになったように
読み進めてく。

丁寧な描写で
私が今その場にいるような感覚にもなるし、
空の上から俯瞰しているような感覚にもなる。


この世界にはいろんな人がいて、
その人一人ひとりに
過去と現在と未来があって。

でも、出会う人とは
「現在の姿」しか目に入らないから、
良いところも悪いところも
今の姿だけを信じる。
その人の過去を想像してあげたり、
その人の未来を想ってあげたりするのが
難しかったりする。

過去に出会った人のことは
「過去の姿」しか知らないから、
昔の嫌な記憶があると、
変化してる今を信じづらい。

自分は日々かわっているはずのに、
人の色んな変化は受け入れ難い。

そういうものだよね。


青函トンネルを走る新幹線の中で
この文章を綴る今。
2031年には、札幌まで新幹線が開通する
その未来が想像できない今。

日々の変化も
他人の変化も
受け入れて、愛して、想えるような
そんな人になりたいな。

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