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アメリカアパート騒音事件その3完結

こんにちは、ピムタです。前回のアパート騒音事件記事から4か月が経過しました。アリゾナはめちゃくちゃ快適な冬の季節を迎え、夏の地獄のようなキツかった毎日がウソのようです。すっかり時間が空き、つらかった事件も冷静に見れるようになったので、アパート騒音事件の終結を書いておきます。

■前回までの記事について

体調を崩して、夫婦間も険悪になった8月

アリゾナのアパートに引っ越したのが2023年6月29日。その部屋の騒音問題で、再び引っ越し日が8月31日に確定。その間の2か月間、私はアパートのオフィススタッフとの交渉、主人との交渉、騒音を引き起こす上の階の人への恨みつらみで、心身ともに疲弊していました。

それに加えて、アリゾナ州の猛暑(昼は47度、夜は33度程度)、さらに室内の強烈な冷房環境で、ついに私の身体がおかしくなり始めました。

最初にきたのは、夏風邪でした。8月の2週間ほど発熱などの症状に悩まされ、その後はだるさと肺が苦しくなる自律神経失調症。特に夜がひどい。過呼吸症候群、パニック症の方の気持ちがわかるほどでした。
よって昼間、部屋でゆっくり寝ていたいのに、上の階からの騒音でそれもできず、引き続きアパートのロビーで過ごさなければならず、意味がわかりませんでした。

最悪の環境の中で、主人がアパートの室内でタバコを吸い始めるという事件が起きました。

もともとアパートの外でタバコを吸っていましたが、VAPEという電子タバコに変えたから大丈夫、というよくわからん理由で室内で吸うようになり、タバコを吸わない、肺がもともと弱い、めちゃくちゃ体調不良の私は、「なんでこんな時に、こんなことするんだよ・・・!!!」
と、理解できなさ過ぎて、ショックで、パニックで、どうにかなりそうでした。

それから、主人とはめちゃくちゃ喧嘩して、私は日本に帰ると言い出し、主人は帰るなら離婚だ!!と言い放つ状態に。しかし、職も帰る場所もない私は主人の言うことを聞くしかなく、ひたすら騒音部屋で過ごす日々が続きました。

いよいよ我慢しきれなくなり、カリフォルニアで仲の良かった奥様に、電話で泣きながらグチを言ったし、ボストンに住む友達にも愚痴を言った。離婚したほうがいいと言われました。かなり強く。踏ん切りがつかない私には、離婚したほうがいいというアドバイスが強くて、それで動揺してまた参ったり。

また最悪なことに、タバコの件で喧嘩したときに、私が知人に愚痴を言ったことに対して、主人に知人に夫婦の恥をさらすなと言われて、パソコンやスマホを取り上げられたりもした。わけがわからなかった。私が何をしたというのだろう。

この時期、何もかもが上手くいかなかった。
アメリカに来てから最大のピンチの期間だったと思う。
私にできることは、ひたすら我慢して引っ越しの日を迎えることでした。
必死だったので、この時期のことはよく覚えていない。

もう何もかもがお手上げだったねサボテンくん🌵

汗だくの引っ越し。やっと空が青く見えた

ついに騒音部屋から脱出する日が来ました。
引っ越し先は、同じアパート内の、隣の棟の最上階の部屋でした。

今回は、自己都合ということで、主人の会社から引っ越し費用の負担はない。つまり、自分たちで金を払って業者に頼むか、自分たちで荷物を運んで引っ越しする必要がありました。
アメリカの引っ越し代は、私たち夫婦の荷物レベルでさえ50万ほどするので、自分たちでやる一択しか、主人は認めてくれませんでした。私が元気だったらそれでよかったのですが、そうではなかったので、不安しかありませんでした。

私たちが準備したのは大きなショッピングカートと、荷台1つづだけ。これらに荷物を載せ、部屋と部屋を何往復もして荷物を運ぶことになりました。部屋と部屋の間は棟が違うので、いったん外に出る必要があります。

8月31日、最高気温は40度を超える。主人はともかく、私は体調不良で絶不調。それでもやるしかない。この日のために生きてきたんだ!!
これでまた騒音部屋だったら、このアパートのグーグルマップのレビューでめちゃくちゃひどいこと書いてやる!!!!

引っ越しの前日の夜は満月でした。お月様、手放すよ。何もかも。そして新しい毎日を迎えてやるよ!!
私は心に誓いました。

そして引っ越しの日。朝から汗、だっくだくになりながら、主人と荷物を運びました。直前まで喧嘩しまくってひどい関係性でしたが、この日ばかりは協力しないといけないので、お互い冷静になって、引っ越し作業に集中しました。

体調不良も、何もかもどうでもいい。早く楽になりたかった。

新しい部屋は、棟の最上階の4階。窓からの景色がきれいでした。空が近く、街の景色がきれいでした。若干天井が高く。そして、、、

静かでした。

上の階からの騒音も、隣の部屋からの騒音もありませんでした。

え、ほんとに?本当に騒音ないのかな・・。

最初の一週間は半信半疑で過ごしながら荷物の整理整頓をしていました。そしてある日ふと、腑に落ちました。

ああ、やっと。やっとこれた。安心できる場所。

幸せ。

ようやく私は真っ暗な底から這い上がれたのを感じたのでした。

こうして私のアリゾナ生活は、再スタートをきったのでした。


以 上

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