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洋書はこう読めばいいのか…!「洋書を読みたい」を叶える、初心者におすすめの多読ガイド本『英語多読』

翻訳書ではなく、原書を読めたら最高ですよね。日本語版の翻訳を待つ必要もないし、著者が書いた文章をダイレクト味わうこともできるので。

ただ、ペーパーバックをはじめとした洋書はむずかしい英語で書かれていることが多く、「手を出してみたけど挫折してしまった…」という人は相当多いはず。

今日は「洋書に挫折した」「読んでみたいけど怖くて踏み出せない」という人のために、きちんとステップを踏んで読み始めれば洋書は読めるようになるよ!という指南本『英語多読』をご紹介します。

これを読めば、洋書が読めるようになるはずです。

▣ 「とにかく楽しく洋書を読む」ことを最優先で

洋書に挫折する原因はいくつかありますが、最も多いのは「文法も単語もわからなかった」というものでしょう。

英語の勉強をはじめるときに多くの人が「自分のレベルよりも高い本」を選んでしまいがちです。どこかに「自分ならできる」という自信があるんでしょうね。

実際、僕も社会人になって英語を勉強し始めたとき、むずかしい本を選んでしまい早々に挫折した経験があります(笑)

これは洋書にも同じことが言えまして、挫折するほとんどの原因は「自分のレベルよりも高い本」を選んでしまっているからなんですね。

裏を返せば、スラスラ読める低いレベルの洋書からスタートすれば挫折なく読めるということになります。

つまり、「楽しく読めるかどうか」を最優先にすればいいわけです。

こうして考えてみると、洋書で挫折する原因ってすごく単純だと思いませんか?

▣ 洋書をどうやって読むか?それが問題だ

この本は、洋書で挫折する原因を明らかにし、どうやって読めばいいか?どんな本を選べばいいか?が丁寧に書かれています。

本書ではズバリ、「多読三原則」というものを提唱しています。それは以下のとおりです。

  1. 辞書は捨てる

  2.  分からないところは飛ばす

  3.  合わないと思ったら投げる

上記について1つずつ解説していきます。

▩ ① 辞書は捨てる

超あるあるだし、英語の勉強をしているほとんどの人に共通すると思うんですが、わからない単語が出てきたら辞書を引きたくなりますよね。

でも、洋書を読むときは辞書を一切引かないで読み進めるというのが、多読三原則の1つです。

なぜか?それは辞書を引くというツライ作業が、洋書挫折の大きな要因になっているからです。

わからない単語が次々と出てくる英文を読むときのことを考えてみてください。

1つの単語で辞書を引いて、本文に戻る。そしてそのあとすぐに次の単語がわからずに辞書を引く…。

そんなことを繰り返していたら、洋書を楽しむなんて程遠いですよね。

「でも、単語の意味がわからなかったら読んでる意味なくない?」という疑問が出てくるでしょう。

辞書を引いて単語の意味を調べるのはあくまでも「勉強」です。

そうではなく、本書では洋書を読む目的(多読)を以下のように捉えています。

日本語に訳さなくても英語に直接反応できる言葉がどんどん増えていき、英語になれていくことが、多読の目的です。

要するに、いちいち辞書を引かなくても「英語を英語のままで理解できるようにする」というのが、洋書多読の目的というわけです。

辞書を引かないでもなんとなーく意味が理解できるレベルの内容だったらそのまま読み進めましょう。

逆に、わからない単語の連続でまったく文章が理解できないのであれば、その本は自分のレベルに合ってない(難しすぎる)ので、読むのをやめるべきです。

▩ ② 分からないところは飛ばす

とはいえ、辞書を引かないまま読み続けていると、わからないところが必ず出てくるはずです。

そんなときは潔く「分からないところは飛ばす」という原則に従えばOK。

わからないところが出てきたからといって、辞書は引きません。なぜなら辞書を引いた時点で洋書を楽しむ時間ではなく、英語の勉強時間になってしまうから。

「分からないところを飛ばし続けたら、何が書いてあるかサッパリわからなくなるのでは?」と思いますよね。

そうなったら、3つの原則である「合わないと思ったら投げる」を適用します。

▩ ③ 合わないと思ったら投げる

「合わないと思ったら投げる」というのは、自分には読めないと思ったら他の本に切り替えるということです。つまり、読むのをやめてOK。

これは洋書に限らず、ふつうの読書でもよくおすすめされているやり方ですね。

多くの人が「せっかく買った本なんだから、つまらなくても最後まで読まなきゃ」と考えてしまいます。

でも、それで挫折して読書が嫌いになってしまっては本末転倒ですよね。

だったら、つまらなかったり、自分にはむずかしいと感じた本はサッサと読むのをやめましょう。

それで、他の本を探せばいいんです。そこに「せっかくお金を払って買ったのに…」という考えは存在しません。

それ以上に、読める本をたくさんこなして得られる価値のほうがずっと大きいからです。

イヤになったらやめて、もう少しレベルの低い本をあたってみたり、ちがう分野の本に手を出してみましょう。

そうすると、少しずつ自分が読める洋書のレベルがわかってくるはずです。

▣ まったくの洋書初心者が選ぶべき本は「絵本」

読みやすい洋書を追い続けると最終的には「絵本」にたどりつきます。

絵本にもいろいろありますが、本書では以下の3点にあてはまる本をおすすめしています。

  • 1冊あたり十数ページ(薄い本)

  • 文字は1ページに1〜2行以下

  • 絵や写真など、ビジュアル部分が圧倒的に多い

要するに、幼児向けに書かれた洋書の絵本を選ぶということです。

「良い大人が絵本なんて…」と思いますよね?僕もそう思います。

でも、洋書を読めるようになるには、そんなプライドよりも「1冊を読み終えたという達成感」のほうがずっと大切です。

うんとやさしい本からはじめて、少しずつレベルUPしていくのが挫折しにくい洋書の読み方なのです。

「絵本がイヤ」という人はレベル別に書かれた本もおすすめです。

僕も洋書を読み始めた最初のころはかなりやさしい本から読み始めました。

たとえばレベル別に書かれた「ラダーシリーズ」はとても良いですよ(絵本じゃないけど)。

▣ 洋書の読み方について技術的なこと(文法)は書かれてない

洋書を読み始める初心者の人にはぜひ本書をおすすめしたいのですが、1つだけ注意点があります。

それは、本書には英語を読む上での技術的なことは一切書かれてないということです。つまり、文法などの解説は含まれていません。

あくまでも、洋書を読む上での心がまえと、おすすめの本や動画が紹介されているだけです。

洋書を読むうえでの文法的なテクニックを学びたい人にはおすすめできません。

▣ 英語学習と洋書多読は切り離して考えるべき

洋書を英語学習の一環として考えてしまうと、挫折しやすくなります。

それはさきほども紹介した「辞書を引きすぎてイヤになる」ということにも大きく関係しています。

「洋書はあくまでも読書=趣味」と考えれば、英語を自然と学べる環境になるはずです。

そのためには、自分が読んでいて素直に楽しいと思える本を選ぶこと。これがとにかく重要です。

最初は絵本から読むのが良いですが、僕みたいに「絵本を読むのはちょっと…」という人は、ラダーシリーズやレベル別のリーダーがおすすめですよ。

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