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この世に限りなく存在し続けるものはないということ

僕は季節が映し出された風景が好きで、それをみるためによく散歩に出かけます。

春なら桜並木、夏ならひまわり畑、秋には紅葉を見て、冬は雪景色を歩く。
そうやってなるべく季節の移り変わりを感じられるように生きてきました。

なんとなくですが、季節の移ろいをみることで、自分の背筋がグッと引き伸ばされて、どこへでもいけるような、前に向かって進んでいけるような、明るい気持ちにさせてくれます。

きっかけ

ここ数年、季節の移り変わりを感じる機会が少なくなったように思います。
今年の春、桜をみるために上野公園に行った時のことです。桜は美しく綺麗でしたが、3月下旬にしては暑い日で、着ていたジャケットを脱いで散歩しました。
その日の夕方、帰る頃になると気温は下がり、シャツ一枚で過ごすには肌寒く、持っていたジャケットを羽織った時にふとこんなことを思いました。
それは「今まで何も疑問に感じなかったけど、四季がこれから先もずっと続くわけではない」ということでした。

この世に無限なものなんて存在しないのだろうし、それはきっと四季も同じだろう。それなら、少しでもその美しさが後世に残っていくように、今から取り組めることがあるのではないかと。

こうした背景から、今回は「気候変動に具体的な対策を」について考えていきたいと思います。

過去と現在からみる日本の気候変動とその影響

日本の平均気温は、100年あたり(1898年以降から)およそ1.2℃の割合で上昇しているようです。
また、日本の気温上昇は世界の平均に比べて大きく、その理由としては、「日本が地球温暖化による気温の上昇率が比較的大きい北半球の中緯度に位置しているため」と考えられています。(気象庁:「日本の気候の変化」より)

気象庁:「日本の気候の変化」より画像引用

温暖化による気候変動は、四季に影響するだけでなく自然災害や生態系へも悪影響が起きています。
例えば、2019年9月に発生した台風15号、2020年7月に発生した熊本県を中心に九州や中部地方など日本各地で発生した集中豪雨。2021年7月の伊豆山土砂災害など、過去3年を振り返ってみても、高い頻度で大きな災害が発生しているのです。
その中でも印象に残っているのは、2020年7月の集中豪雨のときです。自宅で夕方のニュースをみていると、現地での被災者の方のインタビューが流れていました。
少し記憶があいまいですが、たしか初老の男性がインタビューに答えていて、今まで経験したことのない大雨だったこと、そして、今まで変わることがなかった町の風景が今回の災害で一瞬にしてなくなってしまったことを語っていました。
この映像をみて思ったことは「どうして毎年、こんなにも豪雨や台風による被害が起こるのだろうか」ということです。
今までの暮らしが失われてしまったことへの悲しみや、復興にどのくらい歳月がかかるのかわからない中で生活を取り戻すことへの不安を、その男性のインタビューからは感じられました。

こうして振り返ってみると、画面越しからではありましたが、このインタビューを聞いたことが、「気候変動」を意識した一番初めのできごとだったように思います。

未来へ残すためにできること

未来に美しい日本の四季を残すために「気候変動」について自分たちができることはなにか?
ネットやSDGsの本では以下のような取り組みが挙げられています。

・クールビズ・ウォームビズを実施し、エアコンに頼らない
・コンセントを抜くなど、電化製品の主電源をこまめに切る
・公共交通機関をできるだけ使う、車のアイドリングストップを心がける

上記以外のことで、僕自身も気候変動について取り組めることがないか考えてみました。ですが、これといった案が思いつかず、気候変動という大きな課題を前にして自分の無力さを感じました。
それでも、どんなに小さなことでも、自分ができることを生活に取り入れ、そのおこないが「未来の世界を良くしていく」ものだと信じて、僕たちは取り組み続けていかなければならないのだと思います。

これからを生きていく人が、自分と同じように季節の移ろいを感じることで前に向かって進んでいけるように、たとえそれが限りあるものだとしても少しでも残り続けていられるように、SDGsに取り組んでいきたいと思います。


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