イギリスいい国だけど、ここんとこ割り切ってこ!!3つ。
さて。念願かなってイギリスにおります。2年間イギリスで就労できるYMSビザに当選してからはや1年と5カ月。残念ながらビザの期間は1年と7カ月になりましたが、それでも元気に隔離生活を送っています。今日で隔離5日目。早くお外でたい。
思春期真っ只中、遥か昔に3年間イギリスに住んでたことがあるんですけど、忘れかけれたロンドンを思い出してます。たった5日、されど5日。
すごくいいところですよ。いまのところ住所不定無職で、なんなら仕事が決まるかも危うい27歳の女ではありますが、それでもいい国だなと思います。ただ、いい国と思うためにはある程度割り切らないといけない。もちろん。物事のいいところだけ享受するのは無理なはなしです。
1. 上質なサービスが当たり前なわけないじゃろがい
飛行機降りたら即捨てたほうがいい考え。「お客様は神様です」精神。普段、「○○するべき/するべきじゃない!」って文句は広告収入ほしさが透けて見えてうさん臭くて苦手なんですけど、こればっかりは間違ってないと思う。これを捨てない限り、イギリスでの生活はストレスしか感じないのでは。
イギリスで上質なサービスが受けられない、という意味ではないです。お金を払えばいくらでも受けられます。五つ星ホテルとか泊まればすごいおもてなしだと思うし、ホテルのアフタヌーンティーいったコトあるんですけど、おもてなしは素晴らしかったです。要は金です。元も子もないけど。お金を払えなければその分サービスの質は下がります。
当たり前ですよね。等価交換ってエドも言ってたじゃないですか。報酬に見合った働きしかしないってのは素晴らしい考え。
日本はここら辺アタマおかしいから、安いお金でいいサービスが受けられますね。働いてる人たちは絶対、見合った対価をいただいてないでしょう。コンビニの店員さんとかってめっちゃ丁寧に対応してずっと立ちっぱなしで仕事してるけど、アルバイトでしょう?座ってスマホいじりながらでいいですよ。どうせ偉そうなこと言ってるおっさんだって安い発泡酒とタバコくらいしか買ってないでしょうに。ファーストフードも日本じゃめちゃくちゃ早く出てきますけど、こっちは日本ほど早くない。10年前にイギリスでシェイク頼んだら中にソフトクリーム(たぶん)入ってたこともあります。ま、ソフトクリーム好きだからいいし。言えば変えてくれただろうけど、そんな正確でもないよね、ってこと。
私はもともと「日本のサービス業は狂ってる。報酬に仕事が見合ってない」って思ってたタイプ。「お客様は神様だろうが」精神の人は考えを改めた方がいいし、神様みたいに扱ってもらってないってことは、お店にとってもその程度の価値ってことです。いいサービスを受けたいなら、お金出したらいいんですよ。
この国ではお客様は神様ではなくて人です。
なお、たまに「こんなに安くてこんなにいいサービス受けれるんですか!?ありがとうございます!!」ってお店や宿もありますし、イギリスの人が冷たいとかそういう話ではないです。合理的でいいな、って話。
2. 衛生観念はちょいサゲで
日本レベルの衛生観念は捨てた方が楽。イギリスの人たちに倣うべき、というわけではなく、「こんなもの」と割り切るとめっちゃ楽。
そもそも基本が土足文化だし。トイレの床にカバンおいてる人とかけっこう見たことある。ヒースロー空港ではトイレの床を掃除してたモップをそのまま洗面台掃除に使ったとこみたことあるし、正直どこもかしこもそんなもんかと思ってます。水圧弱くて便器に知らん人のウ〇コが流れずに浮いてたりとか。そもそも便座がないとか。20年前の日本の、公園トイレよりかはきれいかなあ。たぶん。
どこもかしこもってわけではないですよ。きれいなモールとか行けばきれいです。まあ、流れてないことは結構ありましたけど。便座はあるイメージ。
ロンドンの街並みはすごくきれいでミニチュアみたいだけど、路地入ったらドブのにおいしたり、地下鉄の駅構内にゲロ落ちてたりする。あと路上に馬のうんこ落ちてることもありますね。けど住めないわけじゃないし、慣れます。以前イギリスに住み始めたときは「便座がない!ヤダ!」とか「トイレ流れてない!ヤダ!」とかいちいちストレス感じてましたけど。慣れてくると「お!便座あるやん」とか「ウンコ浮いとるがな!」になってくるんで。慣れです。最近はどうなんでしょうね。最後に旅行にきたのが3年前ですけど、今もそんなものなのかな。はやく隔離終われ。
あと虫とか。イギリスの窓には網戸がないもんで、けっこうバンバン虫が入ってきます。昨日もハチが入ってきたんで捕まえて逃がしましたけど、こればっかりは好き嫌いの問題だからどうしようもないのかしら。ホントに嫌いな方はどうやってやり過ごしてるんだろう…。これ書いてる間も入ってきた。
3. 遠慮はされないし、しない
日本人ってめっちゃ遠慮しません?先回りして勝手に諦めたりとか。イギリスにきてそれやってると、たぶん損するかな~って。正直言ったもん勝ち、っていうか、やってみてダメだったらいいや、みたいな感覚はいるかも。
それをひしひし感じたのは家探しの最中でした。イギリスでのおうち探しに「Spare room」ってサイトを使ってまして、シェアフラットを探せるし、「私こんな家探してます!」って広告も出せるんです。地域とか郵便番号でピンとくるほど地理には明るくないので、さっそく広告を出しました。ようは「こことここに簡単にアクセスできる物件で予算は〇ポンドで最低滞在期間は〇カ月!」ってこっちから指定しておくと、それに近い物件を持ってる大家さんとかフラットメイトがメッセージをくれるわけです。これがね、めっちゃ来る。「ロンドンてこんなに家あるんですか?」ってくらい来るんですけど、中には全然条件に当てはまらないのを送ってくる人もいる。
予算200ポンドオーバーとか平気で「どう?」って言ってきますからね。「どう?」じゃねえんだわ。じゃあ金をくれ。
これでもう「イギリス~~~~~!!!」ってなった。日本だとなくないですか?いや、きっとないです。ないんですけど、これが功を奏してる場合もあるんですよ。50ポンドくらいオーバーしてるけど、この家ならいいかもな?って物件もあったりします。とりあえず送っとくか精神。大事。(200ポンドオーバーはさすがに無理だが)
こんな感じだから、言えることは言ってみたほうがいいです。遠慮せんと。私も、いいなと思った物件に「レファレンスがいるよ」って書いてありまして。ダメもとで「仕事見つけたら渡してもいい?」って聞いてみたら「いいよ!あんま重要じゃないから!」って帰ってきたりもする。結局、隔離開けが先過ぎてビューイングの予定が立てれなかったので保留ですがね。
相手が察してくれるでしょ!とか聞かなくてもわかるでしょ!とか思ってたらしんどくなっちゃうかも。相手も「なにかあれば言ってくるっしょ」って感覚でいると思うし、言わんでもわかるくらいクソ丁寧におぜん立てしてるのは日本ならでは、なんですかね。ほかの国は知らんけど。遠慮してると損する国かと思います。
あと5日間隔離して、開けたらトイレの市場調査に向かいたいと思います。
家も仕事も見つかるかな~。
「見つかるかやない!強い気持ちで見つけに行くねん!」(さや香)
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