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フロンティアノマド#1

2022年6月16日、かねてから行きたかったおかちゃんの移住先の岩手県花巻にある古民家に向かった。
おかちゃんは大阪出身でわたしが新世界に来た10年前に出会った。
セルフ祭り立ち上げの濃密なイカれた時間共有と、癖だらけの初期メンバーの一員である。
男ばかりの面子の中でも物怖じせず、我々セルフ祭りの紅一点の花形であった。
セルフ祭りは現在進行形で存在するが、8人位いた初期のメンバーは、はんを残して各地に戦に出て各々の世界でおおいに活躍している。
今俯瞰するとこの時の初期の面子と、ピカスペースが店になる前のおよそ1年半位がセルフ祭りの絶頂期だったと確信できる。
そこから今もセルフ祭りは存在しているが、面子が圧倒的に弱い
結局祭りも人なのだと思う
初期の面子は意見が対立すると揉めたし、揉みあった
毎日、バカみたいに飲んでたしただただふざけていた
どんな些細な議題に対しても直角で言い合った
新世界市場の商店主の人達とも各々が幅広く交流を持っていた
各々が自分でやりたい事を勝手にやって競い合った
人並べの儀式や仮装パレード、インド相撲、UFO召喚、フンドシカットの儀式、セルフみくじetcは全て初期の面子から生まれていた
初期メンバーが去り一極化してしまった現在のセルフ祭りは、おおきなうねりは起こしたが上昇気流にのれなかった
日本の奇祭とは呼ばれてるが花形のいない祭りは華がなく寂れてしまった
古参の老廃物的面子を全員島流しにして、新しい若い人間達を中心に新世界市場にこだわらず自由にやれば面白くなると思う
器と型はもうあるのだから、促すのは今の面子の新陳代謝だけだと思う
まー全然いいんだけどー
そこからおかちゃんは東北の石巻に移住そこで大衆酒場スイスイを作り上げた
わたしの実家は宮城県気仙沼市だった為、帰省するたびにスイスイに立ち寄り近況報告も兼ねていつも飲みまくっていた。
2020年の11月の末に大衆酒場スイスイは被災沿岸部であった為、閉店
そこからおかちゃんは石巻で飲食店の再開話は色々あったが、面舵一杯
兼ねてから自然と共に生活したいと言う気持ちもあり心機一転
岩手県花巻市の自然豊かな古民家を購入した
何かを手に入れる為には今ある何かを捨てなければいけない時がある
年齢を重ねれば人はどんどん捨てれなくなる
恐いのだチャレンジしずらいのだ
それだけ日々の変化に弱い
そこはおかちゃんは流石というしかない
それから1年半の時が流れた、おかちゃんの購入した古民家をわたしは見に行った
いやいや予想以上にデカい高いボロい
おかちゃん相変わらずやってますねー

続く

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