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Photo by
tohshiro
『ジロリの落語入門』を読んだ
2021/9/14、家にて読了。
浅草演芸ホールのテケツ(チケット売り場)にて、日々浅草の演芸を見守る看板猫ジロリのフォトブック。
浅草演芸ホールは毎年8月下席(21〜30日)夜の部を「禁演落語の会」と銘打ち、戦時中に事実上の上演禁止を強いられた演目のみを演る会を設けている。ぼくは卒論の材料を集めるために(というのは口実に過ぎず単純に行きたかったからというのが本音なのだが)、ホールを訪れた。ジロリ師匠はおそらくお休みになっていたのだろう、残念ながらお目にかかることはできなかった。その代わりといってはなんだけれども、漫談のぴろき先生のステージを初めて拝見することができた。笑点で知ってからというもの、ずっと観てみたかった芸人さんである。一緒についてきてくれたひとも、「ぴろきを観ることができて良かった」とニコニコしていたのでよしとした。それにジロリ師匠とぴろき先生は、どちらも可愛らしいところが似ている。
落語界の仕組みはもちろん、ジロリが如何にして演芸ホールの看板猫になったかという細かい経緯も知ることができた。人気芸人のインタビュー記事も豊富。二ツ目時代の松之丞さん(現:六代目神田伯山)や小痴楽さんが、ジロリとたわむれている写真も掲載されており、ファンとしては垂涎ものである。「推し×猫」という方程式の解はいつだって「有り難や」であることは、皆さんも経験上ご存知であろう。ここ、テストに出るかもよ。
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