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STaD番外編 1周年記念FUKUでお肉祭 〜モダンUIに対するジェネレーションギャップ〜クリエティブコミュニティのすすめ

月1回開催している、鎌倉にゆかりのある個人のクリエイター・エンジニアによる勉強会 STaD。今回は、会議室から離れて一旦小休止です。
キックオフから丸1年経ったことだし、たまには美味しいものを食べながら今後の事などゆるりと意見を交わしましょう〜、ということで、鎌倉駅の線路際にあるお肉が美味しいGoodなお店、FUKUで今回は開催することになりました。

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まずはFUKUコース(+飲み放題)をいただきながら、仕事のことから育児に関することまで幅広い話題で意見交換。
会社運営のノウハウなんかも話題に上がっていました。
いや−、FUKUのご飯美味しいっス!

事前アンケートの報告

世間話が盛り上がってきたところで、STaDで今後どういったテーマを取り扱っていきたいか、また勉強会のスケジュール調整やコミュニケーションのことも考慮して8名という枠に留めていたのですが、今後より魅力あるものにするためにどのように開催していったらよいかなど、事前にアンケートも取っていたのでそちらを皆で共有しつつ話し合ってみました。

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アンケートは、勉強会で引き続きスキルアップや情報交換をやっていきたいという回答が多かったのですが、他のクリエイターとの交流やSTaDでイベントを開催してみるなど、もっとメンバー以外とも交流していきたいという意見が結構多くありました。

アンケート

開催に関して出ていたアイデアとしては、他の制作会社のエンジニア、デザイナーとの交流をもっとはかってはどうか、とか、誰でも参加できる枠を設けて、早い順で締切る、とか。
この一年一人ずつ全員がファシリテーター役もこなして一周したので、またそのあたりもアップデートしていきたいです。

参考:Hamee見学会(at 小田原)https://note.mu/pikari_kamakura/n/n738b8c7e9f68

UIに対するジェネレーションギャップ

宴もたけなわになってきた頃、メンバーの一人が現在仕事で携わっているスマホファーストなUIデザインの話題をきっかけに、スマホでのWebサイトの閲覧のことや好みのUIのことで盛り上がりました。
STaDメンバーは20代中盤〜40代後半までと幅広いのですが、普段よく使っているSNSが何か、などが世代間ではっきりと分かれました。

例えば40代メンバーは、トップページなどのデザインにおいて、余計に凝ったUIにするよりシンプルに縦スクロールのみで表現した方が結果的に分かりやすいという意見が多かったのに対し、30代前半以下の意見は、1ページで長々と説明しているランディングページなどはすぐさま離脱してしまう。縦スクロールをツラツラと閲覧したり、クリックして詳細ページに展開していくのがもどかしいので、多少分かりづらくても縦スクロールと横スクロールをより感覚的に扱うデザインでもありではないか、という意見が出ました。

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それからSNSは若い世代ではやはりインスタが主流ですね。
Facebookはほぼ使っていないという意見が多かったです。
Twitterは安定して全世代チェックしている感じでしょうか。
ティーンネイジの意見もぜひ聞いてみたいところです。

この話はSTaD内の狭い話であって、必ずしもそのまま参考になるとは言いがたいのですが、この話題は大変興味深くもありますし、UIデザインを設計するうえですごく参考になりそうです。
ターゲットユーザが若ければ、その層が普段慣れ親んでいるSNSのUIをも見越したWebデザインにするのがよさそうです。

1年間勉強会をやってみて

7年前に鎌倉に来たくらいの時から、個人同士が自発的に横のつながりを作るようなクリエイティブコミュニティーみたいなのができていくとよいなーと妄想していました。
というのもその頃からリモートワークスで働く人がどんどん増えてきて、働く場所も自宅だけにとどまらず、シェアオフィスやコワーキングなどで複数持っているような人など、特定の場所や1つの会社には縛られない働き方をする人が周りでも増えてきていました。

ただ、一方で凄くスキルがある人や、すでに結構稼いでますね、って人であっても、ほぼ決まった会社から仕事をもらっているから、そこから仕事が来なくなったらどうしよう、とかフリーランスだと保証が無いし、病気になったら家族どうするんだ、とか将来の不安は常に無くならないという印象がありました。

そこで価値観がある程度近く、自立した人同士で緩やかなコミュニティーを作れば、次のようなメリットが出てくるのでは?と考えました。

■ 新しい技術やノウハウなど様々な情報共有→新しい技術への不安の解消(直接顔を合わせて情報交換できるとより安心)
■ 自分で仕事を受けられないときなど断るのはもったいない
 → 他のメンバーに紹介(忙しいときに作業を助け合えたり)
■ 仕事環境を共有してプロジェクト単位でチームを組んで、大きな仕事にも対応可能に
■ 漠然とした将来への不安の解消→同じ穴の狢がが近くにいる(笑)
■ 特定の制作会社や代理店だけに頼らざるをえないことへ不安の解消
・メンバー自ら仕事環境を作り、仕事を受けたり、チームでプロジェクトを進めたり。安くて過酷なクラウドサービスのような仕事で使い捨てにならないように少しでもやり甲斐があり、自分たちのスキルに見合った報酬を得ていく。
■ コミュティ内でキャリアアップ
・若手メンバーと連携しディレクション的なポジションをとる、もしくは専門領域を追求するなどキャリアアップに選択の余地を作る。得意分野の情報を交換し、興味のあるポジションにも転換できるようにする。

クリエイティブコミュニティーはそれぞれに個性があって、例えば暮らしや地域に根ざすことを目指すコミュニティーだったりとか、逆にとにかくがっぽり稼ぐぜ!というものだったり、アニメ大好きクリエイティブコミュニティーでアニメの仕事取ってこうぜ!っていうものとか。
それらのコミュニティに複数所属する、ということでもよいですね。
価値観や興味は一方向ではないですから。

ちなみにSTaDのメンバーは僕がこれまで知り合ったエンジニアデザイナーに声をかけたり、逆に参加したいと言ってもらったりして現メンバーを構成しているのですが、このコミュニティの特徴(カラー)はこのような感じかと思います。

■ 鎌倉・湘南にゆかりのあるクリエイター
■ エンジニアリングやデザインなど制作が好きだ(楽して稼ぎたいとか、もう制作嫌だとか色々言いつつも結局自分で手を動かして作るのが好きな人たち 笑)
■ 仕事はちゃんとこなす ^ ^

緩やかなコミュニティと言ってはみましたが、そのゆるやか具合って結構難しくて、単に人数だけ揃ったFacebookのグループみたいなものだと、仕事の紹介くらいはできるかもしれないけど、仕事の連携まで突っ込んで考えるとちょっと難しいですね。
飲み会やって終わりとか、仕事につながったとしても具体的なスキルやセンスなどよく理解されないまま仕事に突入してトラブルにもなりやすいように思えます。
ある程度の関係性は保ちつつも、会社ほどは縛られないというバランスがよいように思います。
また、報酬などの経理に関してもそれぞれで自立して管理するので、運営、主催側が会社のように毎月の給料を捻出する必要もありません。
STaDはそういったことをまずは勉強会という形でトライしてみる場にもなっています。

1年間やってみて、言い出しっぺの僕自身が普段仕事や育児に追われてだいぶゆるゆるで反省することも多く(言い訳 >_<)未だにどういった進め方が正解なのか迷うことも多いのですが、実際やってみたところ勉強会自体は毎回面白くて笑いが絶えず、メンバー間で自然と仕事も回しあったり(メンバー5人が関わったNHK World リニューアルという大仕事も!)ということも起きているので、まだまだ反省することが多いのですが、始めてみてよかったです。本郷さん背中を押してくれてありがとう。

もはや自分としてはクリエイティブコミュニティのことを考えることがライフワークの一部ともなりつつもあり(言い過ぎ!)、今後もどのようなやり方だとメンバーのモチベーションが上がるか、そしてよいコミュニティ環境を作れるのか、というのを皆と相談しながら模索していきたいと思っています。

願わくばこういったコミュニティ作りに興味のあるクリエイターやエンジニアの方、もしくは実施しているという方などいまいしたらぜひ意見交換などやってみたいと思っています。
(個人のプランナーやPM、ディレクターの方などともつながりたい)

また、勉強会コラボをやってみたい、という制作会社さんなどいましたらぜひお声がけください!

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