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「お探しものは図書室まで」を読んでキャリアコンサルタントを感じた話

え?作者ってキャリアコンサルタントなのでは?
と感じずにはいられなかった本、
「お探しものは図書室まで(青山美智子)」

お探しものは図書室まで

ポプラ社

<内容>
人生、仕事・・・様々なものに行き詰まりを感じている5人を町の図書室の司書、小町さゆり「何をお探し?」という言葉とともに、思いもよらない本のセレクトと付録でそれぞれが本当に探していた「自分」を見つけ出すためにそっと後押しする物語。登場人物の5人がそれぞれ、少しずつ繋がりリンクしており、目に見えない部分でも世の中と人と人はご縁と結びつきでできていることを感じる。

キャリアコンサルタントとしての理想の姿

司書である、小町さゆりさんの導きがどうしてもキャリアコンサルタントとしての理想の自分と被せて読んでしまった。
自分がまさに、理想とする姿。下記、その一節である。

嬉しいね。読むだけじゃなくて手元に置いておきたいと思えるような本との懸け橋になれたら。

五章 正雄 六十五歳 定年退職

でもね私が何かわかっているわけでも、与えているわけでもない。皆さん、私が差し上げた付録の意味をご自身で探しあてるんです。

五章 正雄 六十五歳 定年退職


何か助言をするのではなく、クライアントとの対話を通して、クライアント自身が自分の中にある言葉と想いに気づき、自分らしいキャリアを築いていく。キャリアコンサルタントとしてその一部になりたいと思う。

運命の瞬間を見逃さないために

そして、私自身も今後の自身が描く姿に対して背中を押される言葉がたくさあった。
人事の仕事・キャリアコンサルタントとしての独立・ゲストハウスの経営・海外での就職・・・今の私にはやりたいことが、たくさんある。
きっと、動いていればチャンスのタイミングはきっとある。大事なのは、その運命の瞬間を見逃さないことと、そのために動き続けること。
動いていなければめぐり逢いもない。

一部、抜粋させていただく。

でもあるとき、人の話を聞いてみようって気になったんですよね。不思議なもので、あちこち顔を出しているうち、そこからいろんなきっかけを得られて、次々に縁ができた。

二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部

繋がってるんですよ、みんな。ひとつの結び目からどんどん広がっていくんです。そういう縁は、いつかやろうって時が来るのを待っていたらめぐってこないかもしれない。いろんなところに顔を出して、いろんな人と話して、これだけたくさん見てきたから大丈夫って思えるところまでやってみることで「いつか」が「明日」になるかもしれない。

二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部

僕は、仕事って、社会におけるポジションの確保だと思うんです。パラレルキャリアはポジションをふたつ持てる。どちらかが副業ってことじゃなくて。 極端に言えば、僕は本屋に関しては儲けよりも精神的な充足をもらっていると思います。

二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部

大事なのは運命のタイミングを見逃さないってことじゃないかな

二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部

キャリアは十人十色

100人いれば、100通りの生き方・キャリアがある。
悩んでいることも、夢も、みな違う。
だからこそ、キャリアコンサルタントとして、自身の人生に向き合い
イキイキと生きるサポートをできたらと思う。
改めて、そんな決意を新たにできる一冊だった。

余談・・・
「青山美智子 キャリアコンサルタント」
読了してすぐ、検索してしまった言葉。笑

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