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【素敵な絵本】猫のプシュケ




小さい頃、好きな絵本はありましたか?


かなりインドア派で、でもおままごとは苦手だったので、
(恐らく今で言うコミュ障、超人見知り)

当時の好きな遊びと言えば、

-ゲーム
-草むしり
-絵本

だったように思います。


どれも自分の世界に没頭できて、1人の空間が大好きな子どもでした。


好きだった絵本


「好きだった絵本」

を少しだけ…

にじいろのさかな


ぞうのエルマー


ノンタンシリーズ


しろくまちゃんのほっとけーき



1番好きだったのは

ゆきのひ



今も愛される絵本ばかりですね。



時代は変わっても、読み継がれる本は素敵です。


大人になった今、絵本を読むことはありますか?



ひとつ、お気に入りの絵本を紹介したいと思います。



猫のプシュケ


著:Goosehouse/竹澤 汀
イラスト:もずねこ
出版社:TOブックス
発行日:2013年06月

当時大好きだった、
シンガーソングライターグループ
Goose house の楽曲である「猫のプシュケ」が
絵本になったものです。


プシュケ
古代ギリシア語で「息」、「呼吸」を意味します。
それが転じて、「命」や「生命」、「魂」、生きることを意味する言葉として使われています。


とにかく感動する…

是非読んで頂きたいなと思います。



あらすじ


陽射しが暖かい浜辺を一人ぼっちの女の子が歩いていました。

人と話すことが苦手で、学校にも退屈していた女の子は
浜辺で黒猫に出会います。

それから二人は毎日一緒に過ごしました。

どんな時も一緒に過ごしました。

何度もお祝いした誕生日、女の子はどんどん大人になっていきます。


猫も女の子もどんどん変わっていく。

出会った頃は知らなかったこと、知らなかった気持ち、


「ずっと大好きだったんだよ」



猫と人、思いを伝え合うことはできるのだろうか?



猫と人の時間


女の子は成長し、友達と遊びに行くことが増えました。

大人になり恋人もできました。

プシュケは一人で過ごす時間が増え、身体は衰えていきます。

猫の過ごす1年は、
人間の4年に相当します。


「愛しているよ。ぼくの愛のかみさま」

と女の子に話しかけても、その言葉は届きませんでした。


女の子の世界はどんどん広がっていくのに、

プシュケは一人になって、どんどん歳を取っていきました。



お月様が話しかける


プシュケは毎晩のように月を眺めては泣いていました。

ある晩、お月様はプシュケに言いました。


「きみと女の子はちがうんだ。いのちの長さも恋する気持ちも」


でも、プシュケは分からなかった。


女の子を思う気持ちは変わっていないから。



それでもやってくる最期


どんなに一緒に居たいと願っても、生命に終わりが来てしまいました。


「ありがとう。ぼくの愛のかみさま。いつの日かこの気持ちがとどきますように」


プシュケはそう願いましたが、

眠りから覚めることはありませんでした。



その晩、女の子は不思議な夢を見ていました。


プシュケの思いは夢の中で女の子に届いていました。


でも、ハッとして目覚めた時には、

プシュケは深い眠りについていました。


残酷だけど、
人よりも猫の生命が先に尽きてしまいます。



歌詞


Goose house / 猫のプシュケ

君がくれた僕の名はどこかで聴いた
ラブソングより甘く
今宵は月も笑う 「まるで君のフィアンセ…?」
なんてね

君の為に摘んだタンポポ
君のだけの愛の仕草も
大人のキミへもう届かないけど
Iwish...

鉛筆だってスプーンだって
使えないよ
君の未来は遠くて
同じ歩数で歩けないだけ
涙がでるよ


眠る君にそっとキスをしよう
ねぇアイツに恋い焦がれているの?
しなやかなこのカラダより
金色の瞳より 
ねぇ 好きなの?

笑ってたいねって
ずっと一緒ねって
指切りした思い出の先で独り
雨にうたれてワルツを踊る
恋は夜更かし


最後にくれたお休みのキスで
僕は 永遠の眠りについた
かわいい僕のお姫さま
君にずっと恋していた


さようならねって 
ありがとねって
伝えなくちゃ 
何度でも伝えなくちゃ
僕はプシュケで恋は運命

鉛筆だってスプーンだって
使えないよ
君の未来は遠くて
同じ歩数で歩けないだけ
涙がでるよ


終わりに


生命の大切さを改めて教えてくれる、
そんな絵本です。

君の未来は遠くて
同じ歩数で歩けないだけ

ずっと一緒に居ることはできないけれど、
精一杯愛を伝えましょう。


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猫のいるしあわせ

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