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サッカーで気持ちが折れてしまったら
3月21日の明治安田生命J1リーグ第6節 浦和レッズ対川崎フロンターレ戦、DAZNの画面を通して、"気持ち"が折れる瞬間が目に見えた気がした。
20分前までできていたことができなくなった
前半は前評判を覆してレッズがペースを握り続ける。
42分にフロンターレが先制したが、後半にレッズが逆転できるのでは?という雰囲気で前半終了。
だが、後半開始早々の4分にフロンターレが追加点。
ここでレッズの選手の動きが急に少なくなってしまった。
サッカーに詳しくない家族が「なんで白いチーム(フロンターレ)だけ走ってるの?」と口にしたほど。
単に2失点目というだけでなく、後半キックオフ直後にフロンターレのミスで得たチャンスを逃していたレッズ。
余計に心にショックを受けたのかもしれない。
この状態をJ1最強チームのフロンターレが逃すはずもなく、2分後に3点目、さらに2分後に4点目。4分間、240秒で3得点。最終的には0-5でフロンターレが完勝。
前半できていたボールをもらう動きや中央を締める守備、シュートを打たれそうな時の寄せ、ボールを奪われた時の奪い返そうという動きをレッズの選手たちはできなくなってしまった。
つい20分前まではできていたのに。
選手は誰も変わってないのに。
ハイライトを見るだけでもレッズの選手の変化がよくわかる。
20分間でプロサッカー選手の技術が急に衰えるわけはなく、体力が限界になるわけもない。リカルド・ロドリゲス監督が鼓舞するも動きは戻らない。
レッズの選手たちの気持ちが折れてしまったのだと思う。
前半に前向きだった気持ちが後ろ向きになってしまった。それ以外に説明できない。
気持ちがここまでサッカーに影響を与えるのだと実感した試合だった。
気持ちは子どもたちにも影響を与える?
僕はサッカースポーツ少年団で子どもたちを指導している。
練習中、子どもたちの動きが鈍くなってしまうことがある。
疲れてくる練習の終盤だけでなく、序盤に鈍くなることも。
これ、子どもたちの気持ちが原因なんだ。
気持ちが後ろ向きになった時に「頑張れ!」「やりきれ!」
と言っても動きは改善しない。
プロの選手たちだって監督からの必死の鼓舞が届かないのだから。
練習中、子どもたちの気持ちをずっと前向きにするのは難しいけれど、後ろ向きにはしないように、後ろ向きになる前に、折れてしまう前に気がつくようにしたい。
子どもたちの気持ちの状態に常に気を配れる指導者でありたい。
埼玉県の緊急事態宣言が解除され、今週末から子どもたちとサッカーができる。
今年はじめて子どもたちとサッカーができる。
子どもたちの気持ちを見るように意識しながら指導をしていこう。
早く週末にならないかな。
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