正義と悪 、 簡単に二分できない

今年のスーパー戦隊 ドンブラザーズをみて
そう感じた

敵側、「ソノイ」の考え
とても共感できる

「美しいものが好き。欲にまみれた汚いものは排除する。」

その考えのために、怪人になった人間を消していく。怖い人のはずなのだが、
ひったくりを倒したり、
火事の現場で人助けをしたり、
「悪い人は消すが、それ以外の人間は助ける」
その一貫性 ゆえに 憎めず 共感が高い。

一応、子供もみる話だし1話簡潔するためには、欲にまみれ怪人化した人間が、
ドンブラザーズに倒され、『あれ?ここどこ?』と一部記憶失い、普通の人間に戻る。

でも現実は、もっともっと汚い汚い欲にまみれた怪人は存在するだろうし、
消されて当然な人もいるだろうな。

そして、キジブラザーにも共感できる。

キジブラザーが
愛する妻、みほちゃんを誘拐され、
「許せない」と怒り、暴れ
結果、
怪人化した誘拐犯を殺してしまった

それは、「正義のヒーロー」として
1番やってはいけないことをやってしまった

それは非難されるし、後々なにかしら物語に
影響が出てきそう。
でも、、、わかる!!

己に自信がない、そんな時に
己を理解してくれ愛してくれる人が現れたら
依存するし、
その人が「酷いことされたの」と言えば、
真偽確かめなくとも
「許せない!」とはなる。
怪人は倒されると暴れていた記憶をなくすのでいつも通り、怪人化した箇所だけ倒して
人間を正気に戻しても
その後、その誘拐犯を警察に付き出したり、
罪を問うのは難しいだろう

やるせない

今回の脚本は割と攻めている。
敵側の考えに共感がもてる。レッドの素性が分からないままなので、「人だから誰でも助ける」という考えが、理由や根拠も分からずもやもやしている。
それ故に 「敵」であるはずのソノイ、「正義」であるはずのキジブラザーの言動が
めちゃくちゃ理解できるし、
『わかる!!!そうだよな!』と思う

現実は、簡単に
「正義」「敵」と、
人は分類できない
正義の面を被った悪人はわんさかいるし、
誰しも、いいとこ、悪いとこ、
二面性を持っている。

そこをより深く突いた作品
だと感じる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?