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【実体験】再就職の活動時にうつ病歴を隠すべきか?
再就職の活動時にうつ病歴を隠すべきか?
うつ病で会社を退職し、療養期間を経て再就職をする、という時に自分がうつ病であったことを隠すべきでしょうか? 再就職時に悩まれる方は結構多いのではないかと思います。
うつ病のことを話してしまうと、それだけで採用してくれる企業が激減してしまう。とはいえ、もし再就職後にうつ病が再発した場合、隠していたことがバレれば最悪解雇されてしまうかもしれない。
そんな悩みに対して、私が再就職活動をした時の個人的な経験を踏まえてお話したいと思います。
個人的な結論としては、隠すべきではない
あくまで個人的な結論ですが隠すべきではないと思います。
実際に私は隠さずに就職活動を行い、採用までこぎつけました。
隠すべきではない理由はいくつかあります。それぞれ説明していきたいと思います。
うつ病再発時のリスクが大きい
冒頭にも書いた通り、一つ目はこれです。もし再就職後にうつ病が再発してしまった場合、どうなるか。もちろん会社によって対応は様々だとは思いますが、最悪の場合は解雇される可能性もあるでしょう。
ちなみに私は再就職してから半年ほどでうつ病が再発しました。ですが事前に直属の上司や人事にうつ病であることが伝わっていたので、特に大きな問題として扱われることなくスムーズに休職させてもらうことができました。
もし隠していたら……というのを考えるとちょっとゾッとします。
ちなみに私はうつ病が再発しないだろうと結構な自信を持っていました。というのも正式な再就職をする前に半年ほどほぼフルタイムでアルバイトをしたのですが、まったくうつ病が再発する気配がなかったからです。
アルバイトをした会社とは別の会社に再就職したのですが、気軽なアルバイトではなく責任のある社員であるというプレッシャーや、労働環境の違いの影響が大きく、再発してしまったのでしょう。
再発した時はまさか自分が再発するとは……とショックでしたが、うつ病を隠さずに就職活動をしたことで命拾いしたなという思いでした。
採用する企業がホワイトである可能性が高くなる
これは私の見解でもありますが、私の就職活動を支援してくださった転職エージェントの方がおっしゃっていたことです。
当然うつ病歴があることを明かせば採用してもらえる企業は減るでしょう。ですが、それでも採用したいという企業はそれだけうつ病に対する理解があり、また福利厚生も充実している可能性が高いだろうというのがエージェントの方の見解でした。
またブラックな企業からすれば、うつ病再発の危険を抱えている人間に長時間、苛酷な労働を期待することはないでしょう。
うつ病歴を明かすことで結果的に採用したいと思ってくれる企業は減るでしょうが、その減った企業はうつ病歴のある人間が働くには厳しい企業である可能性が高いとも言えます。
良い会社を選別するために、あえてうつ病歴を明かす、という考え方もあるということです。
採用後の働き方を融通してもらえる
これも会社によるとは思いますが、うつ病歴を明かすことでそれを踏まえた働き方を認めてもらえる可能性もあります。
実際、私は最初のうちは時短勤務をさせてもらい、そこから徐々にフルタイムへと移行するような形で働きました。
またうつ病の再発し始めの頃にそれを上司に伝えた時も、すぐさま時短勤務にさせてもらいましたし、作業負荷の低い業務を優先的に回してもらったりと、かなり配慮してもらいました。(結果的には完全に再発して休職してしまったのですが……)
これもうつ病歴があることを明かして入社したからこそ、してもらえた対応です。
とはいえ確実に下がるであろう採用率をどうするべきか
前述した通り、うつ病歴があることを明かして就職活動をすれば採用率は落ちるでしょう。それに対して何かできることはないか、というのを説明していきたいと思います。
うつ病の再発の心配がないことをアピールする
就職活動をする際には再発の可能性が低いことをアピールしました。
具体的には自分のうつ病歴、原因、症状、治療方法、再発の可能性に対する見解、と言ったものを一枚の書面にし、職務経歴書と併せて企業へのエントリーをしていました。
こうした書類で一体うつ病とどう向き合ってきたのか、どう対策をとっていたのか、現状はどうなのか。そうしたことが企業側に伝われば、採用に前向きになってもらえる可能性が高まるでしょう。
※記事末尾に実際に送付していたファイルをアップロードしてあります。(有料)
とにかくたくさんエントリーする
そんな乱暴な……。と思われそうですが、結局はこれに尽きると思います。
私が再就職の活動をしていたのは2020年の6月頃で、ちょうど新型コロナが流行し、緊急事態宣言などが発表されていたような時期でした。
そんな時期なので当然採用率も下がっていたようです。転職エージェントの方曰く、採用率が半減していたとのことです。
ですが、私は60社ほどへのエントリーで再就職することができました。
60社って……多すぎないか? と思うかもしれませんが、新型コロナやうつ病歴とは関係なく、通常10社にエントリーして1社面接まで進むくらいが普通、と転職エージェントの方がおっしゃっていました。ですので状況に関わらずとにかくたくさんエントリーすることが重要です。
また転職エージェントを使えば、エージェントの用意したウェブサイトからボタン一つで応募できるので60社へのエントリーもそこまで時間を費やしたわけではありません。結果的に私はほぼフルタイムのアルバイトをこなしつつ、1か月程度で再就職先が決まりました。
まあ、正直なことを言えばエントリー対象の企業をひとつひとつ細かく精査し、自分が良いと思った会社一本に絞って就職できれば理想的なのですが……。
とにかく、何かしらのつてがないのであれば、たくさんエントリーする、という泥臭い手段は有効だと思います。
最後に
以上のことから私は再就職の活動時にうつ病歴を隠すべきではないと考えています。また実際に再就職後にうつ病が再発したこともあり、隠さずに活動して良かったなと思っています。
とはいえこれはあくまで私の場合の話ですので、うつ病が再発する可能性は自分にはない、と考えていらっしゃる場合は隠して活動するのもひとつの手段だと思います。ただしそれはリスクを孕んでいる行為だと理解しておくべきかと思います。
※エントリー時に送付していたうつ病についての資料
参考までに、私が実際にエントリー時に企業へ送付していた資料をアップロードします。(有料)
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