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マレー語を学んでから景色が激変した。やっぱり海外に住むならその国の第一語を学ぶと何かとチャンスが増えるよ。

今回は、ハラールとは直接関係ない話だが、回り回ってハラールビジネスのチャンスが増えたので是非読んでほしい。

今回は、語学の話。

2019年12月にマレーシアへ移住した訳なんですが、ここ3年間でめちゃくちゃ後悔した事がある。

それは、

第一言語である「マレー語」を移住当初に学ばなかったこと。

マレーシア在住の日本人も避けがちなマレー語。
肌感的には9割は喋れない、というか学ぶ意識もない。


というのは、「マレーシアでは英語でほぼすべてが成立してしまうから。」
詳しく説明すると、「日本人が住むクアラルンプールやセランゴール州で日本人として仕事をする上で英語で事が足りる」というのが適切かもしれない。

会社運営の中で行政や企業間の書類も英語という背景も強いと思う。
本当に英語ですべてが回ってしまうので、英語話者としては心地よい。

そんな私も「マレーシア人は英語できるし、それでいいでしょ」という自己都合で解釈していたのだが、内心は新たに言語をイチから学ぶのが面倒だった。

なので、赴任後の2年間は英語一本で過ごした。
しかしながら、これはまずいなと思い始めたのが2021年の年末、そうちょうど一年前。

感覚的に言うとこんな感じ。

プロ野球に大物外国助っ人が日本のチームに来るけど、終始英語しか話さない選手がいる。

「なんやねん、お前日本に来たら少しは日本語話す努力しろや。」って阪神ファンなら思うはず、知らんけど。

でも、努力する選手は愛されるし、何かとチャンスが回ってくる。
サッカーでいうとガンバ大阪で活躍したパトリック選手なんかがまさにそれ。ひらがな、カタカナ、漢字の習得大変だったと思う、まじリスペクトしかない。

英語でいいやんって逃げていたこの2年。流石にこれはまずいと思うようになった。ビジネスも個人も成長するならまずは相手を知ることが大切。

ムスリム向けのハラールビジネスを展開するのに、彼らの第一言語であるマレー語を話さないのはリスペクトがないと思うようになったのだ。

外国人だから英語でいいでしょ、は通用しない。
ここに来るのを決めたのは自分。ハラールビジネスにコミットするのを決めたのも自分。

大事なのは、相互理解のためのコミュニケーション。

ということで、2019年年末からマレー語の学習を開始。

まぁ私は飽き性でもあるので、4ヶ月ほどが勝負だと思い、一気に予定を詰め込んだ。WFHの恩恵を受けて、週3回午前8時に45分のオンラインレッスンを予約。

話は変わるが、italkiがめちゃくちゃオススメ。
多くの言語に対応しており、自分の好みやレベルに合った先生を選んで後はスケジュール表を確認して予約していくだけ。決済はクレカでOK、めちゃくちゃ楽。

4ヶ月間詰め込みでマレー語を学習したわけだ。
マレー語が如何に学びやすい言語かと言うのは今回は割愛するが、とにかくルールがシンプルなので学びやすい。

んで、マレー語学んでどないなん?ってことだが、確実にポジティブな結果が出ている。3つほど具体的な成果につながった例を紹介したい。

・インスタ上でのやりとりで困ることがほぼなくなった

ハラール☓日本食のコンテンツ発信をインスタでコミットしている。
おかげで運良くこの一年で約6万人ほどのフォロワーを獲得することができた。フォロワーの95%以上はムスリムというセグメント特化型なアカウントだ。
なので当たり前だが、コメントはマレー語が多い。
相手も私が初心者とわかっているので難しいコメントは残さないが、当初はそれでも全く理解できず。

今ではインスタライブは、マレー語と英語を併用して発信。
その場で質問に対してもすぐ回答できるようになった。

Saya harap  awak faham bahasa melayu saya. (I hope you understand my malay language)
というと、みんなfaham (understood)とリプくれるので、tak ada masalah ( No problem)だ。


・マレー人コミュニティーから仕事のオファーが来た

これも大きいサプライズ。
「日本人がハラールコンテンツをマレー語を使って発信している。これは面白い。」とオファーを頂く機会が増えた。

お陰様で、その内の数社とは協業して新規事業を進めている。


・ローカル言語に対して引け目を感じることがなくなった

なのよりこれが大きい。
「マレーシアに来たけど、みんな英語話すからマレー語話す必要ないし困らないから別にいいよね」という後ろめたさを感じる必要がなくなった。

マレー語のレベルは日常会話に毛が生えた程度だが、マレー人に対しては何の引け目もなくマレー語で会話を挑む。そして理解できなくなると、何の前触れもなく英語に切り替えるという、メンタルだ。でも、これでいいのだ。

言い出すとまだまだキリがないが、ポジティブな結果に恵まれる機会が本当に増えた。

もしあなたが、今後海外展開(移住の有無問わず)を検討しているのなら、その国の第一言語を学習してほしい。

しかし、語学はコミュニケーションの手段であって、特技にはならないという点も忘れてはならない。

別にアクセントや発音がどうとか流暢に話す必要もない。
大事なのはその言語を学ぶ姿勢、その言語を通じてどのようなアウトプットが出せるか。

その国にチャレンジすると決めた以上、相手国の文化や言語にリスペクトして行動してみることが何かを成し得る上で大事じゃないかっていう話でした。

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