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境界を溶かす、溶けなくても見えなくしてしまう

ケアするまちのデザイン 対話で探る超長寿時代のまちづくり(山崎亮, 医学書院, 2019)

”なぜなら、地域は地域として存在しているのではなく、多くの人の人生が蓄積していると考えているからだ。”

”つまり人間としての信頼関係がいちばん。逆にいえばそれさえあれば、それ以外のことは全部吹っ飛ぶ。「お前が言うなら、そうしよう」と。つまるところ、何か誰かと事をなすときに大切なのは関係性である、と。”

”よく受ける質問に、「自分たちの活動にどうやったら、もっと多くの人を巻き込むことができるでしょう?」というものがあります。でも、そういう考え方だと、僕らのような活動は難しい。”

長岡のこぶし園や佛子園なども取り上げられおり、不意に色々な点が繋がりました。

新たな学力観と地域包括の概念がかなり重なり、示唆に富む言葉にもたくさん出会えた本書をなおえつ茶屋で読みました。

なおえつ茶屋を取り仕切っているお母さんは、東京出身の日本舞踊のプロで、人生アンラーンの繰り返しを体現されている方でした。

「お金儲けを先に考えているのは違う」

「退廃した世の中に生きてはいけない」

「素敵な出会いに感謝」

「考えているだけでも行動しなければ何も起こらない」

本から学んだのかお母さんから学んだのか、その掛け算だったのか。
面白いことを仕掛けるには面白いところに飛び込んでいかないと。

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