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voice_watanabe
じぶんのものさし
娘の小学校での長距離走の行事が終わった。
本人なりに自己ベストを更新でき満足して終えたようだ。
それでも帰宅した娘にまわりの大人がかける声は「何位だった?」「○位だなんてすごいじゃん」
他者比較しか自己評価の軸がなく不自由な生き方をしてきた私としては、子どもにも自分なりの物差しで生きていってほしいと願う。
しかし、ただ過ごしているだけでも「周りと比べて」という尺度があまりにたくさんあるのだと気づく。
身体測定では発達曲線と自分が照らされる、かけっこをすれば何番目にゴールしたかが見られる、テストを受ければ平均よりどれだけよいかが気になる。
いまの私たちの社会は自分で自分を見つめることが難しくなってしまったのだろうか。
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