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公立学校の使命1

私が考える公立学校の役割の一つはコミュニティ形成です。

学校を地域の一機関、施設と考えたとき、子どもたちの多くが無条件にかなりの時間を過ごす場所が学校です。

地域住民の目線からは学校に行けば多くの子どもにアクセスできるけれど、そんな場所は学校ばかりです。

その辺の遊び場に行って近所の児童生徒が数百人集っているなんていうことはありません。

だから、その若年層の人々が集うという機能を活かしたコミュニティ形成が地域からは求められるわけです。

子どもたちが多くの時間を過ごす単位は「学級」です。

じゃあ学級経営が良ければいいかというとそれでは足りないと考えます。

あくまで「学級」はその年度の集団だからです。

担任の指導の成否、年度に依存しない集団、年齢を跨いだ集団でのコミュニティ形成を考えていく必要があると思うのです。

そんなことを考えていると、実は子どもたちよりも繋がりを必要としているのは保護者たちなのではないか、と思い至ります。

特に転居している世帯はそうなんじゃないかなあなんて思うわけです。

地元の人間としてずっと居住している自分としても、子どもたち同士はつながっていても、子どもの友達の家族の顔は見えたり見えなかったり。

子ども同士が繋がる、子どもと友達の親が顔見知りになる、保護者同士が繋がる、そういう色々な関係性を紡ぐことで本当の意味でのコミュニティになっていくのではないかと思うのです。

さて、実は公立学校はそういうリソースを潜在的に有しています。
そして、そういった指向を有している層が一定数います。
PTA活動が縮小している中、保護者サイドからアプローチするのは難しくなってきています。
じゃあ誰がやるか。

ということで、公立学校の使命Ⅰは「教育活動を通じて保護者のコミュニティを形成すること」であると考えます。

どうやってやっていくのか。実はそんなに仰々しいことをやらなくて実現できます。

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