助けてよ

この痛さ
すっきりしない
この痛み
どんよりしてる
これがあると
なにもかもつまらない
助けてよ
なんて言えないから
誰のせいでもない
ただの痛み

因果は返る惨状
何かのどこかに問題があったとか
言わないよ
ただの暗闇
助けてよ
なんて言えないね
誰にも関係ない
助けてよ
なんて

先はなくても空は見える
砂の空
星の砂
黒の中に白の影が浮かび上がり
さらさらしてるようだ
乾いている
苦しいね
その下をひたひたと歩いている
この痛み

鈍痛は延々と続いて
時に湧き上がりやってくる激しさ
目をつむるしかない焦燥
耐えていて続いている
助けてよ
なんて言えないから
だからもう
あの世界に放り出して
この体
この気持ち

空に浮かぶと軽くなる
夢が現実になればいい
だけど夢なのか現実なのか分からず不可思議だ
もう最期
豆粒大の自分を認識したら
その質量の軽さはすぐに吸い込まれてしまう
その暗黒
この痛み
助けてよ