見出し画像

サーキット

知ってるかい
そのサーキット
複雑に入り組んだ世界に電子が走り
光のインフレーションを起こす
そのシステムは複雑化され
愉しみと歓喜を呼ぶ
真空への眼差し
ビームからの情報
人の許容は膨大ではあるが
止まらぬ蓄積
筋力で電子を繋ぎ遮り届ける
零と一
躍動は皮膚を破り滴る血潮
流れだす

一瞬にして
真空がすべて裏返ると甚だしい飽和
そのあふれるエネルギーは力へ加算され続け
途方もない熱量とともにほとばしる

聞いているかい
あのスペクタクル
多彩なものがちりばめられた世界がせまって
周波数を自在にコントロールする
それらを感じたがゆえに
開放と欲望との懸け橋
視点からの暴走
自然と人間の調和
人のこころの感じ方はそれぞれ違うが
誰にも通ずる振動
絵を書いているように見ているような
波と時
静寂を一瞬にして変える爆弾
弾け飛ぶ

もう止まらない
止まらなくてもいい
目の前を見ていたら止まることのない明日
それは今か昨日か明日か
考えることもできずにめくるめく閃光の世界
目を閉じることはできずに
流れ込む
後頭部は突き抜けそうになり尖り
頭頂部も尖りはじめる
頬も目ものども胸も背中も腹も手も足も
尖り続けて止まらない
走り続けて踵が燃えるまで

知ってるかい
そのサーキット
聞いているかい
あのスペクタクル
見ているかい
このリアリティ
感じてくれるかい
裸のイグジスタンス




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?