014_おばさんの瞳キラキラ
以下、知り合いの美容師さんの談話。
「近くのカー○スでフィットネスをやっている人(おばさん)が何人かうちの店によく来るけど、ご主人をなくした方ほど、活き活きしてるわよ」
一瞬聞き捨てならないが、何となく納得してしまいました。…そうでしょうね。
ちょっと前に仕事先の人と一緒にデパートの最上階のレストラン街でランチを食べた時の事、隣に座った4人組のおばさんズ(推定年齢60以上)の会話。
「…ご主人は家で何をしているかしらね」
「いいのよ、あんなの。毎日毎日家でゴロゴロしているのにご飯を作ってあげてさ、あたしゃ召使じゃないよ」
仕事先の人は苦笑しながら小声でひと言。
「じゃあ、誰のお陰でこんなところでランチを食べられるんだろう?」
世代的には生まれが昭和20年か30年前半、つまりおばちゃん(おばあちゃんだよ)のご主人はリタイヤ族でしょうか。何かの趣味や付き合いはあるのかもしれませんが、大半を家にいるのでしょう。テレビ、スマホ、それとも新聞を見ながら、そのおばちゃんの作ったご飯を食べるのが日常なのでしょう。
このおじさん(おじいちゃんだよ)の人柄はともかく、ずっと働いてきて定年を迎えたのですから、ある意味人生の責務の大半を果たしてきたわけですが、おばさんとしては鬱陶しいわけです。何かの役に立つわけでもなし、家事をしてくれるわけではなし、気がつかないし気が利かない。変に手がかかる。
おばさんとしてはこんなのと家にいるよりも、同類のお友達と一緒にどこか疲れないところに出かけておしゃべりをしていたいわけです。しかし、どんなに楽しい時間を過ごしても、家に帰れば(奴が)いるのです。
世間では老後の資金がない、あるいは年金で生活できない、老後破綻などと騒ぎますが、一方では元公務員や大企業、資産家の老人もいるわけでして、その人たちは割とのんびりと過ごしています。
しかし何もしない夫が家にいるという、ただそれだけのストレスに耐えきれない妻というのもいるのでしょう。
夫が死んでくれて瞳キラキラ… でも実感として分かります。男の人、何もしないのではなく、できないんですよ。そして何かを始めると、やたらと暴走するのです。困りましたね。
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