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ナラティブ・ピクチャー感想文

SNSデビューが遅かった私。うまく使えている感覚がなく、情報の渦が回転ずしみたいだと常々思っている。じゃんじゃん流れてくる情報に気後れしてしまい、その流れを観客のように眺めてしまうれど、noteで見つけたATELIER SUIさんのナラティブピクチャーの記事は不思議と目にとまり、コレだ!っとすぐに予約させていただいた。

話したことが絵になるってどんな体験なんだろうとワクワクしながらも、予約の時点で話したかったことは時間が解決してくれてしまい、話したいテーマが見つからないままSUIさんとお会いすることになった。これまでの人生の物語を絵にするでもいい、これからどんな風に生きていきたいかを語ってもいい、飾りたい絵を聴かせてもらってもいい…と、いくつか例をあげてくださり、今に至るまでの流れを話すことにした。

印象的な場面①

ぴこり:奈良に行くことを諦めたんです
SUIさん:「諦めた」は、しっくりきていないかんじですか?

2年くらい前に奈良に行くことを辞めることにした紆余曲折を端折って「諦めた」と言った。ここにスポットライトを当ててくださったSUIさん。SUIさんの問いかけを受けて、前の仕事を辞めてからの体と心の動きのことを久しぶりに思い出して話してみた。四角く軽いフリーズドライのスープが、お湯に溶かされてあつあつふんわりのたまごスープになるように、「諦めた」の中から自分の価値観や気持ち、理想、原動力が出てきた。これまで・いま・これからを結ぶキーワード。

印象的な場面②

SUIさん:実家ってどんな場所ですか?
ぴこり:(長めの沈黙)人の気配を感じながら一人になれる、ギャラリーみたいなもの?

このやりとりもすごく重要だった。実家は安心する場所のようだけれどそれだけではない、このぴったりしないかんじ。どんな場所なのか知りたい…私が考える間、SUIさんは言葉をはさむことなく待ってくれた。そうして見つけられたのが「ギャラリー」という単語。実家との距離感にはずっと悩んできたけれど、実家はギャラリーで、帰省はギャラリーに通う感覚か。長いこと扱いに困っていた問題がするっと解決し、これで前に進めそう。そんな風に思えた。


この二つの場面を含め、たくさん自分の考えが進んだのは、SUIさんが温かく聴いてくださったのはもちろん大きい。でもそれだけではない。私が経験や考えを語ると、その色や質感、形をSUIさんが尋ねてくれる。色?質感?考えたこともなかったけれど、不思議なもので訊かれると答えが浮かぶ。

安心感を感じる木目調、理想の生活が叶ったときの気分は春先の空みたいな水色、人との繋がりを感じられるサーモンピンク、光を反射するキラキラ

自然とこんなイメージが湧いてきた。これは好きな色とも限らないから自力では絶対に気づけなかった。引き出されるってきっとこういうこと

この体験だけでも新鮮で刺激的で癒しされるものだったけれど、これをSUIさんが絵にして返してくれるのだそう。どんなだろう?楽しみ。

SUIさん、ありがとうございました♡

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