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スカートたけ

だんだんと、スカートたけが長くなっていくのがわかる。

国道246号線を下り方面に走りながら。
原付は遅いので、赤信号でいつも先頭になりがちだ。
そのときに、目の前の横断歩道を悠然と通り過ぎる女子高生を見ていた。

いや、見せられていた。

、、、魅せられていた。

よく晴れた平日の昼下がりに道路を自転車で颯爽と横断する女子高生に、つい。

そのスカートたけの短さといったら衝撃的である。
僕は男女共学の高校だったけど、この光景には見慣れるということがない。
ひらりひらりと音をたててゆれるたよりない紺色の布、真昼の太陽をすべて弾きかえすようにみがきあげられた美しい大腿。

ほぼ下着で走っているようなものである。
なんて堂々としているんだ。

自転車のサドルになりたい。


だが、都心から地方へ向かっていると、そんな彼女たちのスカートたけもだんだんと長くなっていくのがわかる。

短いのも好きだけど、長いのも好きだ。

もちろん、ジャージも好きだ。



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