【初心者向け】いいから読め!四季報!【四季報の読み方】
【はじめに】
ファンダメンタルズ分析のお勉強は、まずここから始めようと思う。
そう学生時代、就活のときから何となく周りが喋っていたのを聞いた記憶があるアレ。「会社四季報」である。
本記事は、四季報を読む際に「あれ、この数字ってなんだっけな、、、」となったときに辞書代わりになればいいなと思い、ほとんど自分用にまとめたものである。
四季報の読み方がよくわからない皆様の役にも立つと思うので、是非参照してほしい。
【会社四季報とは何なのか?】
会社四季報とは何か?それは、上場企業の業績や財務状況が1ページ毎にまとめて掲載されている書籍である。
ちなみに毎年4回(3,6,9,12月)発売するため、“四季”報である。
この会社四季報、なんといってもコスパがすごい。3800社もの情報がコンパクトに記載されており、それが2300円で買えるのだから、1社あたり実に60銭程度なのである!
本来なら一社ごとに決算発表の資料を見に行かなければならないところを、最初からまとめてくれているなんて、、、素晴らしすぎて泣いてしまう。。。
【四季報をタダで読む方法!?】
先程2300円と言ったが、あれは嘘だ!(嘘ではない。)
最新の四季報に関してのみだが、なんと無料で読む方法がある。
その方法は、、、楽天証券で口座を開くだけである。
楽天証券のWebやアプリで各銘柄の四季報タブを開くと、最新の四季報が読めるのである。
その他、日本経済新聞社、ロイター・ジャパン、フィスコ、東洋経済新報社などのニュースもタダで読めてしまう。
「良いんですか!?」と言いたくなるが良いらしい。
口座を開くだけなら無料なので、これを期に是非楽天証券から豊富な投資情報を得てほしい。
楽天証券リンク(紹介リンクじゃないよ。)
https://www.rakuten-sec.co.jp/
【会社四季報から得られる情報】
前置きが長くなったが、ここから会社四季報に書かれている情報について説明していく。
①企業情報
[証券コード/銘柄名]
証券コードは日本の証券取引所に上場する企業に対して付与されている4桁の番号。
楽天証券内では、この証券コードを入力するだけでも銘柄が検索できたりする。(他の証券会社は知らん。笑)
ちなみに証券コードは下記のように業種ごとに分類されている(Wikipediaから引用)。
[特色]
企業の特徴、得意分野など、何を生業としている会社なのかが簡潔に書かれている。
特色の例
AV機器大手。海外でブランド力絶大。イメージセンサー、ゲーム、映画・音楽分野に重点。
[解説記事]
企業の最新の動向や注目点などが解説されている。
この部分を見れば、その企業が今期どのような現状に置かれているのかがひと目でわかる。
(個人的には四季報の中でここが一番面白い。)
解説記事の例
【減益幅縮小】映画、エレキはコロナ影響で減速。半導体も下期は中国顧客へ販売停止響き急減速。ただゲームは下期PS5発売の費用あるも巣ごもり需要想定超で増勢。前号より減益幅縮小。税効果。増配濃厚。22年3月期は半導体とエレキ回復し復調。
【PS5】PS5の今期販売台数はPS4を上回るペース。ゲームの月間ネットワークサービス利用者は無料含め1億人超に。
②業績
業績の表はこんな感じになっている。
訳がわからないと思うが落ち着いてほしい。。。
一個ずつ見ていこう。それぞれの項目はざっくり言うと以下のような感じ。
[売上高]
本業で得た売上。
魚屋が100万円分の魚を売ったらそれは100万円の売上高(当たり前)。
[営業利益]
売上高から売上原価、販売費用、一般管理費などを差し引いたもの。
100万円売り上げた魚屋が、仕入れ原価、人件費、光熱費、家賃、広告費など、なんやらかんやらで60万円かかっていたら、営業利益は40万円。
[経常利益](税前利益)
経常利益は本業以外の財務活動などによる収益や費用を反映させたもの。
……何を言っているかわからねーと思うが、俺も最初は何を読んでいるのかわからなかった。。。
本業以外の財務活動とは、借金の利息の支払い、不動産の家賃収入、株の配当金の受け取りなど、本業の売上とは関係ないもののこと。
それらを含めて、事業全体の利益を計算したものが経常利益である。
[利益](純利益、税引後利益)
経常利益から税金や特別損失などを差し引き、最終的に企業に残る利益。
[1株益(円)]
純利益÷発行株数で計算できる、1株当たりの純利益。
※自己株式は発行株数から除く。
[1株配(円)]
1株当たりの配当額。
※実際はそこから2割くらい税金に持ってかれる。。。悲しい。。。
配当性向は下記のように計算できる。
配当性向(%)=(1株益÷1株配)×100
※配当性向:利益の何%を配当に回すのかという指標
③財務
財務の部分は項目が多いので重要そうだと思ったところをピックアップする。
③-1 指標
[ROE](自己資本利益率)
ROE(%) = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
どの程度にコスパの良い商売をしているかということを示す指標である。
小さな資本で大きな利益を生んでいるほど数字が大きくなる。大きければ大きいほどよい。
[ROA](総資産利益率)
ROA(%) = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ROEとよく似ているが、こちらは負債も含めた資産で計算する。
通常はROEとROAに大きな違いはないが、負債が多ければ多いほどROEとROAは乖離していく。
※ROEとROAが乖離していると、、、
ROEがROAの10倍など、明らかにかけ離れているときは、リスクをとったレバレッジ経営をしている可能性がある。
※それが必ずしも悪いというわけではなく、利息を払える利益が出せていれば問題ない(特に成長企業)。
③-2 キャッシュフロー
現金(キャッシュ)の流れ(フロー)。
会社四季報には以下の3つのキャッシュフローと現金(後述)が記載されている。
[営業キャッシュフロー]
本業の稼ぎによって生じるキャッシュフロー。
プラスが大きければ大きいほどよい。
マイナスであれば赤字であることを示す。
※あくまで現金の話なので、手形での支払い(後払い)で契約し、あとから現金が入ってくるものなどは含まれないため、営業利益とは異なる。
[投資キャッシュフロー]
設備投資や株式取得などの投資活動により生じたキャッシュフロー。
将来の利益のために投資している場合にマイナスになるため、基本的にはマイナスで良い。
株式や固定資産の売却を行った場合にはプラスになる。
[財務キャッシュフロー]
財務活動で生じるキャッシュフロー。
借り入れ、社債発行、増資でプラスになる。
配当金の支払いや借り入れの返済でマイナスになる。
[現金など]
上記キャッシュフローの結果、手元に残った現金や現金同等物(短期間に現金化できるもの)の期末残高。
③-3財務
[自己資本比率]
総資本のうちの自己資本の割合。高ければ高いほど安泰。
8割は超優秀、5割は合格、2割以下は高リスクくらいの目安らしい。
※銀行などは預かったお金が負債扱いなので、自己資本利益率が低くなって当然なのであんまり気にしなくていい。
[利益剰余金]
企業が生み出してきた利益の蓄積。
プラスであればトータルで黒字、マイナスであればトータルで赤字の経営になっていることがわかる。
[有利子負債]
名前の通り、利子を払わなければいけない負債。
キャッシュフロー欄の現金と比較することで、倒産リスクがないか確認できる。
極端な例)有利子負債の1%しか現金がなかったら倒産リスクが高い。
④チャート
まあここは特に説明いらないと思うのでカット。笑
【おわりに】
いかがだっただろうか。文章を書きなれていないので稚拙な記事になってしまったが、四季報の読み方がよくわからない投資初心者にとっては多少役に立つのではないだろうか。
ちなみに今回要所々々で参考にさせていただいた図書はこちら。
四季報を元に株をスクリーニングする具体的な方法や決算短信の読み方なども載っているのでビギナーには超オススメの一冊。
↓単行本
↓Kindle
アフィリンクですが、ここから買ってくれると励みになってまた次の記事が書けます!笑
それではまた次の記事で~
【追記】
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