" With Corona "のwithについて、「いっしょに」考えてみよう🤔
ウィズ・コロナ。
昨年からよく耳にするようになりました。
「with派」なのか「without派」なのか?
議論の多い問題ですが、私がここで考えたいのは、前置詞「with」の使い方です。
微妙なニュアンスを担う前置詞。
冠詞と並んで使いこなすことが難しいですね。関口存男「冠詞」という本(図鑑?)がありますが、「前置詞」という名著もあるのでしょうか?
今日は、斎藤秀三郎著「熟語本位 英和中辞典」(岩波書店)の「with」を読んで、抜粋してみようと思います。
まず、この辞書について。
基本語彙の記述が詳しいのが特徴です。
「with」の項目だけで、
1671ページから1681ページまで続きます。ひとつの単語に10ページを費やす。
すごいですよね。
[抜粋]
He is with God(= dead).
神と共に在り(死せり)。(1671ページ)
make friends with -- make peace with --
make up with -- become reconciled with--
one
仲直りする(和睦する)。(1672ページ)
be severe (strict) with students --
lenient with offenders
学生に厳格、犯罪者に寛大。
(1673ページ)
run away with a girl
(娘を連れて)駈落ちする。
(1674ページ)
It rests with you( = lies in your power )
to decide -- the decision rests with
( belongs to you ).
決定(するのは)君次第、
(1675ページ)
Take an umbrella with you.
(降ると悪いから)傘をお持ちなさい。
(1676ページ)
She stood with a child in her arms--on her back.
子供を抱いて、子供を負ぶつて。
(1677ページ)
The attempt was attended with no results.
功を奏さず。
(1678ページ)
One's eyes flash with rage--kindle with
joy -- sparkle with delight.
怒で目から火を放つ、喜んで目を光らす。(1679ページ)
He is endowed with many talents.
多才の人。(1680ページ)
His story must be taken with some
( grains of ) allowance--with a grain
of salt.
多少斟酌して聞かねばならぬ話(話半分に聞け)。(1681ページ)
各ページから平等に1つずつ引用しました。ほかにもたくさんの用例が掲載されています。
まるで小説のようになりました。
おうち時間に、辞書の好きなページを読んでみることも楽しいかもしれません。
そこにあなただけのことばが生まれます。
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします