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文章の書き方

 文章の書き方について、いろいろな人がいろいろなことを言っている。

 思うに、「こころに届く文章を書こう!」と考えるより、「きちんと相手に伝わる文章とは?」と考えたほうがよいのではないだろうか?
 いくら美しい文章を書いても中身がない文章ならば、読んでも意味はない。また、中身があっても、読む人が理解できなければ意味はない。

 英文法で5文型を学ぶが、日本語でも基本は同じ。


主語と動詞を明確化せよ!


 文は「主語」と「動詞」がなければ成立しない。わかりやすい文章は「なにがどうした」ということが明快な文章にほかならない。
 分かりにくい文章とは、主語と動詞の関係が分かりにくい場合がほとんどだ。


☆「歌った」。 


→主語と動詞だけだから極めて明快だ。


☆「は楽しく歌った」。

→「楽しく」が主語と動詞の間に入っているが、短い文だからすぐに頭に入る。


☆「私は、本当は歌いたくなかったのだが『どうしても歌ってほしい』と言われたからイヤでイヤで仕方なかったけれども歌った」。

→この文の主語と動詞だけを書き出せば「私は歌った」と言っているに過ぎない。
 このくらいの長さなら、さほど苦にならないが、分かりやすい文にすることを考えるならば、分割したほうがよい。
 例えばこんなふうに。

私は本当は歌いたくなかった。
イヤでイヤで仕方なかった。
しかし、「どうしても歌ってほしい」と言われた。
だから歌った。


中身が大切だが。。。


 文章は中身がいちばん大切だ。
 だが、「中身」とはなんだろう?
 私が思うに、「中身」とは文章を書くことで「何を伝えたいのか?」ということに尽きる。



「どうしたらよいですか?」と聞かれたら?

→「どうすればいいか」を中心に話せばいい。「こうしなさい!」ということを相手はあなたに聞きたいのだから、「◯◯だから✕✕しなさい」ではなく「✕✕しなさい。◯◯だから」のほうが望ましい。
 結論を先に言ってから理由を言ったほうが相手のストレスは少なくて済む。◯◯という理由ばかりが続くと辟易してくる。

 「なぜですか?」と聞かれたら「✕✕しなさい」より先に「◯◯だから」という理由を先に述べる。
 「◯◯」が先でも「✕✕」が先でもいいが、「理由」を伝えたいのか、「結論」を伝えたいのかを考えて書く。


複文を書いてると自然と文章がねじれてくる。


私は、彼がなにか叫んだから彼のほうに視線を向けたが、買ってきたばかりのケーキを食べる前に躓いて転んでしまって、原型をとどめないほどに崩れてしまったからなのだ、と気付くまでに時間がかかってしまって、やりかけていた宿題を終わらせようと思っていたのに、とんだ邪魔が入ってしまったものだとイライラしてしまったが、なんとかいつもの寝る時間までには、宿題を終わらせることができたことを嬉しく思った。

 これは無理やり「一文」にしてみたものだ。この文は「私は嬉しく思った」と言っているに過ぎない。
 私はこういう文は嫌いだ。文の途中で主語が「私」になったり、「彼」になったり、「ケーキ」になったりする。
 大して中身がないのに、きちんと聞いていないと、話についていけなくなる。無駄な神経を使わなくてはならないので、イライラしてしまう。


なんとなくのマイルール


①「主語と動詞」を分かりやすく!

②「複文」を多用しない。なるべく単文にする。

③1つの文なら、主語を途中で変えない。

④話題に関係のない話はしない。
→小説を書くならば、話の筋に関係のない風景描写・心理描写はいらない。

⑤「書き方読本」の類いを読むくらいなら、文章がうまい人の文章を読め!
→テクニックを学んでも、伝えたいことがない文章は意味がない。


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