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頂き女子の何が悪い?

 普段、時事ネタは避けているが、書いてみる。
 連日、報道番組でも情報番組(ワイドショー)でも大きく取り上げられているのは、自民党派閥の裏金問題、大谷翔平選手のドジャース移籍、日大アメフト部の問題。

 それに次ぐ話題は、私の印象では「頂き女子」のこと。

 頂き女子とは、ウソを言って、見ず知らずの男性から多額の「投げ銭」してもらったと言われている女性のことだ。

 その人物自体にも、事件自体にも、ほとんど興味がないから詳細を知る気にもならない。
 大きな額を詐欺して儲けたと言われている。被害額が大きいから話題になるのは分かるが、テレビでいちいち連日取り上げるほど大きな事件だろうか?、というのが率直な感想である。


 「投げ銭」なんて、とくに珍しいことではない。noteの「サポート」だって名前こそ異なるけど、投げ銭にほかならない。
 
 エッセイに書いていることには、ウソだって多少は含まれているはず。
 意図的にウソを書くことだって可能だし、きっとウソを意図的に書いている人もいるにちがいない。

 ただ、つじつまの合うウソをつきつづけることは至難の技だし、必ずどこかでボロが出るもの。しかし、ウソを見破れない、あるいは、ウソでもいい、という心持ちで、だまされたという意識さえないまま、だまされている人もいるかもしれない。
 でもそれはお互い様、みたいな感じで終わる。


 話を頂き女子に戻すと、客観的に見て詐欺だと認定されたとしても、あとになって本人がだまされたと思ったとしても、「投げ銭」とはその瞬間の気持ちを表現したり、その時の応援したいという気持ちを表すものに過ぎない。

 ウソをつくのは良くない。詐欺するのも良くない。それを理解している上であえて言わせてもらえば、頂き女子が言ったことが本当であれ、ウソであれ、自分の能力以上のものを貢いでしまった男性に問題があると思う。

 仮に頂き女子ではなく、親友であったとしても、身の丈を越える額を貢ぐほうがどうかしている。
 でも、それは自己責任の話だし、とくにお気の毒さまとも思わない。責める気持ちも、弁護する気持ちもない。


 結局のところ、私には、頂き女子を責める気持ちもなければ、被害者の男性に同情する気もなく、さらに言えばどうでもいい話である。

 ただ「なぜ、こんなどうでもいい話をテレビは放送しつづけるのだろう?」と考えている。
 なんというか、今のテレビって、ネットで拾ってきたネタを報道して視聴率を稼ごうとしているのに、ひとたびネットを通じた犯罪があると、ことさらそれを叩こうとする。
 ネットに依存しながら、ネットを叩こうとする意図が見え隠れしているような気がしている。矛盾してないか?

 


 

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