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東一局666本場

 東家 国士無双山 は強かった。土俵にて横綱は最強。それは雀卓においても。しかし666連勝は正気ではない。冷静ぶる西家 武装親衛隊中佐ハイドリヒも内心穏やかではあるまい。彼のハコ割れは党の歴史上からの排除を意味する。

一方北家、小説家を名乗る男に動揺はなかった。しかし彼の意味不明な手が卓を乱している。初期持ち点を見るに彼の賭けた自身の作品とやらが大作であったことは間違いないが、ただの阿呆だったか?

「立直」

横綱が立直。このまま又も勝ちを重ねるか?流石におかしい。しかしエルフの瞳を持ってして見破れぬイカサマが存在するか?異世界の戦士とはこれ程なのか?

動揺走るその時!

「立直」

ここにきて小説家が。横綱が衝撃に目を見開く。その瞳を通じて私は感知する。横綱の背後の女神を!天照大神!そしてまた小説家ラヴクラフトの背後に!背後に!

「アイエエエエ!?」

狂気に触れハイエルフ失禁!

東一局666本場。ここからが本番である。


【続く】

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