頑張るほど辛くなる、誤った努力について

おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。

この記事では、哲学者 アドラーの教えをもとに、
「頑張るほどに辛くなる、誤った努力について」を紹介しています。

頑張っているけれど、幸せになれず、努力するほど空回りしている人、
現代社会において少なくないと思います。

努力の量に比例して、自他共に認められて、幸せになれればいいのですが、
現実ではそう上手くいかないものだと思います。

では、その背景にはどのような要因が潜んでいるのか、
どうすれば辛さや誤った努力を減らせるのかについて共有します。

まずは、アドラーの様々な教えを紹介していきます。

・劣等コンプレックスが要因で、実際よりも大きく見せようとする人がいる

・本当にコンプレックスの強い人は、目立とうとしたりするものだ

・劣等コンプレックスを薄めるには、勇気が折れた点を勇気づけるのだ
 それは、ただ単に褒めることではなく、平等に無条件に受け入れることだ

・劣等感は誰しも持っているものだが、長く持ち続けることは難しい
 それは、手放したいという衝動に迫られるからである

劣等感は常にストレスを生みます。
それだけにとどまらず、優越コンプレックスへと向かうのです。

アドラーのいう、劣等コンプレックスを手放したいという衝動は、
優越コンプレックスの表れであり、目立とうと様々な行動につながります。

他者から注目されたい、認められたいと、コンプレックスをもとに満たそうと
することによって、どんどん複雑に、深刻になっていくのです。

そして、結局自分は何がしたかったのだろう?
自分はどうすれば幸せに、満たされるようになるのだろうと迷うのです。

では、どうすれば、劣等コンプレックスや優越コンプレックスを克服できるのか。
また、頑張らなくても幸せになれて、正しい努力ができるのか。

それは、他者との比較よりも、自分の課題と向き合い、乗り越えることに集中する
ということに尽きます。

最後に、真の人生の課題と向き合い、乗り越えられる人の特徴を2つ紹介します。

①他の全ての人を豊かにするという傾向を見せる人

②他の人にも利益が得られるように前進する人

つまり、他者を豊かにしようと考えられる人こそが、
頑張るほど心が豊かになり、正しい努力に自然と向かうということですね。

自分の欠乏感や欠点を満たそうという思考ではなく、
他者を豊かにしようという発想で、何かに向き合い、努力してみましょう。

容易なことではないと思いますが、容易ではないからこそ、
取り組みがいがあり、生涯をかけて努める視点であり、思考だと感じます。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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