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【2分で読める】キネステティクス®ってどんなもの? 3.キネステティクス® の「骨と筋肉」

ピューシスでは、「セラピーが好き」「ボディワークが好き」「学びやアクティビティに熱い想いを持っている」という人のお話を聞いていきたいと思っています。

数回にわたってお届けする今回のテーマは、キネステティクス®についてです。

動きの分析ツールであり、自分が楽に動けるようになるだけでなく、介助の場面においては、介助する人もされる人も、両方が楽に動けるようになるというキネステティクス®
国内唯一の認定機関である一般社団法人キネステティクス・ジャパンさんでは、各地でコース開催など普及活動を行っておられます。

キネステティクス®とは、どのようなものなのでしょうか?
一般社団法人キネステティクス・ジャパンのマスタートレーナーのお1人でいらっしゃいます、渡邊康子さんにお話をうかがいます。

一般社団法人キネステティクス・ジャパンさんのホームページはこちら↓

キネステティクス®ってどんなもの?

3.キネステティクス® の「骨と筋肉」

渡邊さん(以下、敬称略)
ピューシス(以下、ピュ)

渡邊:
例えば「機能解剖」の中に、「骨と筋肉」という概念があるんですよ。
「機能解剖」の中の小さな概念の1つで、「人の身体を骨と筋肉で見たらどうなるでしょう」というものです。脂肪はないことにします(笑)。

ピュ:
人の身体を一旦、骨と筋肉だけの構造だけにしてみます、と。

渡邊:
そうです。そう思って、考えたらどうでしょう。では、骨ってどんな性質ですか? 

ピュ:
骨の性質は……、硬いです。

渡邊:
そうですね。硬いですよね。硬いから、形が変わらないですよね。

ピュ:
変わらないですね。

渡邊:
では筋肉はどうですか?

ピュ:
伸び縮みする? 

渡邊:
筋肉は伸び縮みするし、ぐっと固くもできますよね。

ピュ:
あ、はい。

渡邊:
そういった性質があるから、役割があるわけですよ。

ピュ:
はい。

渡邊:
骨の役割。骨の役割は硬くて、形が変わらないので、言ってみれば椅子の足みたいなね。私達の体重を今、椅子が支えてくれていますけど、この椅子のように重さを受け持って、それをこの床、あるいは支持面ですね、そこに流し伝えることができるんですよね。

ピュ:
はい。

渡邊:
骨って、そういう役割なんです。

ピュ:
はい。……あっ、このお話の中には、私たちの体だけじゃなくて、「床」も登場しましたね。

渡邊:
そうですね。

ピュ:
「環境」ということですよね。

渡邊:
これが地面じゃなかったり、海の上だったりしたら、また変わりますよね。

ピュ:
ああ、そうですね。

渡邊:
それでは、筋肉の役割は? っていうと、筋肉は、さっき言ってくださった通り、伸び縮みして柔らかいですよね。

椅子は、「動け!」って言っても動かないですよね。椅子は構造的には、骨的なものしかないですね。硬くて形が変わらないものしかないです。

私たちにはそれだけじゃなくて、筋肉というものがある。
筋肉はじゃあ、何をしてるかというと?

ピュ:
動かす。

渡邊:
そうなんですよ。骨を動かすんですよ。筋肉が骨を動かす。伸びたり縮んだりして、骨を動かすことができるから、私たちは動けるんですよね。
そういう構造で見てみると……。

ピュ:
なんだかもう、今、椅子にゴムみたいな筋肉がついていて、もし椅子の角が関節みたいになっていたとしたら……。

渡邊:
(笑)、はいはい。

ピュ:
「あ、動かせるな」って(笑)。

渡邊:
そうですね。歩く椅子が出てくるかも知れない(笑)。

ピュ:
(笑)

渡邊:
そうなんです。

次回は 4.私たちは「骨と筋肉」を役割通り使えているか? です。

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