脳卒中後、手足の「つっぱり」に対する治療法!
皆さん、こんにちは
リハビリクリニックprogect023です!
今回は、脳卒中後の手足の「つっぱり」「こわばり」の治療法の一つである、ボツリヌス療法とリハビリテーションの併用療法について当院の取り組みを紹介しながらお話したいと思います。
脳卒中後の手足の「つっぱり」
一般的に脳卒中後によくみられる後遺症の1つである「痙縮」といわれるものです。
「痙縮」の定義は、以下の通りになります。
症状として筋肉が過剰に緊張しすぎてしまい
・手足が動かしにくくなってしまう
・自分の意図しない運動が起きてしまう
・過剰な筋肉の緊張によって神経、血管が絞扼され痛みがでてしまう
といったものがあります。
また、それらの症状によって日常生活に支障をきたす可能性も!
・歩きずらい、バランスがとりにくい
・関節がうまく動かず服が着にくい
・物がつかみにくい
・指が伸びずらくなり、手が洗いずらい
などなど、様々な生活場面で影響してきます。
当院では、この痙縮に対して積極的な介入を行っています。
その1つとてボツリヌス療法を取り入れています!
脳卒中後、上下肢の痙縮に対して
「脳卒中治療ガイドライン2015」によると
ボツリヌス療法はグレードAと強く推奨されています。
痙縮により筋肉・関節が既に硬くなってしまった状態に用いる治療方法と思われている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし近年では、痙縮に対して早期ボツリヌス療法の有効性を支持する研究が散見されるようになりました。
ボツリヌス療法とリハビリテーションの併用は重要とされ、
痙縮をただの機能障害とはとらえず、痙縮による機能障害を早期より解消しながらリハビリテーションを効率的にどう展開していけばよいか模索しております。
ここで、当院で行っているボツリヌス療法との併用療法の一部を紹介します。
ボツリヌス療法単独では十分な効果を見込めることはできず、リハビリテーションのとの併用が重要とされています。
ボツリヌス療法を検討する場合には、医師およびセラピストにより「治療の目的」「治療後のリハビリテーションの展開」「予後予測」など多角的な検討の上で行われます。
患者さんの状態に合わせて治療の目的を明確にし、リハビリテーションを有効的に展開する一選択肢として行っています。
今後、痙縮のメカニズムやリハビリテーションの併用の有効性など詳細を紹介していきたいと思います!
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