なぜ”ヨガ”をはじめたのか
私は、理学療法士の資格を取って、かれこれ17年くらい経つ、、らしいのですが。論文を出すわけでも、セミナーを開くわけでもなく。
ただただ、さまざまな形で臨床での活動をしてきました。
回り道もたくさんしてきましたが
目の前のクライアント様たちの治療をする上で
少し勉強不足の私には、常にわからないことばかりで、ただただ 目の前のクライアント様と向かい合うことに一生懸命でした。
そのなかでずっと思っていたことは
患部だけ見ても、反応が良くないこと。痛みが減るはずと思っても、十分でない。
そして 私が新人の時についていた先輩に、強く指導されたこと
”もうその患者さんは、痛みが再発して戻ってこないだけにちゃんと治せていたか?それを評価できていた?”
いつも、それがずっと頭の中にこびりついて離れない。
(元々、部位だけでは指導されていなかったですが)
やはり部位だけではなく、知れば知るほど より患部、バイオメカニカルだけの問題でだけではなく、、、筋膜やBio flowの概念、介入の方法、社会的背景や個人の価値観や 様々なバックグラウンドが脳や身体に与える影響、、本当に身体に与える影響は様々な方向から。
(施術者の私の問題も、多々浮かび上がりながら)
どんどん広がっていって、でも、それを全部クライアントが理解するのは、無理だし、できれば身体のことをそんなに考えないで、考える時間は他のことに回した状態で、健康を維持してほしい。(特に”患者”でなくなった場合)
いかに、たくさんのことを考えず、健康を維持して作り出すことができるのか?
その答えのひとつが、”ヨガ” だったのです。
自分にはどのトレーニングが必要?
このトレーニングはどこに効いている?
何回何セットしたらいい?
どこに注意したらいい?
どんな工夫をしたらいい?
もちろん、それも大事。でも、それは知りたい人が知ればいい。
正解は、プロとして活動している人でも知らなかったりする。
だから、ヨガの動きを通して、
気が付いたら身体が楽になっていた、
気が付いたら使い方の癖がリセットされていた
気が付いたら気持ちが楽になっていた
それで良いのではないかな、と。
その結果を導き出すために、私は、私たちは、理解を深めるし、伝え方を工夫していくから。
それでも痛みが出る人、何か気になる部位のある方は、それ以外のアプローチをする個別のプログラムでフォローします。
必要なら、もちろん病院も紹介します。。
身体を自分自身でコントロールして動かすこと。
自分という入れ物と、自分自身の感覚を繋げる事
それは、受け身ではできないから。自分で身体を動かしているという感覚を繋げる事。身体にとってとても大事な事。
患部だけではなく、全身の動きや呼吸をコントロールすること。
指導されて、ではなく、自分で勝手に動かせるようになること。
とても、身体を扱う上で大事なことのように思うのです。
スポーツ動作の獲得でも言われています。
最初は意識して動きをコントロールして、無意識に落とし込んで行くこと。
もちろん日常生活動作もそうですね。
動作を獲得する、っていかに繰り返して学習していくか。
理学療法士は”運動学習”ということを治療の一環としてやります。
ヨガは、まさにその運動学習を一定の時間やり続けるということ。
リハビリでは数分。ヨガでは1時間前後(もちろんケースによるけれど)。
理学療法士でなくても、ヨガインストラクターの方が伝えることができていたら、より多くの人が勝手に健康の維持や改善ができるのでは?
だから私は、yogaを取り入れることにしたし、伝えていくことができたら、と思っています。
A-yogaなら、提供する内容の深さや求めている世界観から、それが可能だと思うのです。
それを提供し、少しでも広がるように
そんな想いで、ヨガをはじめたのでした。
ヨガは、若い女の人のものでもないし、身体が柔らかい人のものでもなく
どちからというと、硬かったり動かすことが苦手なアナタのためのものです。
追記
そして、誰よりも提供する私が硬いという、少し困った自負を持っています。A-yogaをはじめてから、それでもだいぶ柔らかくなったのですよ。笑 是非笑いに来てください。