物理系エンジニア会社員の抗がん治療日誌

2024年6月、進行大腸癌と診断され7月にS字結腸切除手術を受けました。病理検査の結果…

物理系エンジニア会社員の抗がん治療日誌

2024年6月、進行大腸癌と診断され7月にS字結腸切除手術を受けました。病理検査の結果、ステージⅢbのため抗がん剤治療による化学療法が必要となり現在治療中です。エンジニア目線で治療を綴っていけたらと思います。

最近の記事

第11クール15日目「自分で設定したゴールではないけれど、達成感がある」

2024年8月30日(金)自宅、治療15日目、カペシタビン服用15日目  朝7時30分起床。台風の影響?で、今日は起きるのが遅かった。昨晩いろいろとあり、ドタバタしていたからだ。朝のルーチンと朝食を終え、カペシタビン服用へ。この薬が第1クールの最後の服用となる。自分で設定したゴールではないけれど、達成感がある。なんだか感慨深い。治療の事を聞かされてから始める前まで不安でいっぱいだった頃を思い出す。  いざ始まってみるとオキサリプラチン点滴で経験したことのない副作用が出たが

    • 第1クール14日目「会社から連絡、大腸癌が見つかり、手遅れに」

      2024年8月29日(木)自宅、治療14日目、カペシタビン服用14日目  6時30分起床。朝のルーチン、いつもと変わらず。家族の者とは別に洗濯をする。朝食の準備をしている時にちょっと気になった。抗がん剤治療について注意事項として聞いている「同居家族への配慮」だが、実際影響を受けたケースはあるのだろうか。過去入手した資料を読み返すと、具体的な報告はないらしい。  だからやらなくていいのだ、ということではない。皆注意しているのだな、と理解して注意を継続することとした。どんなこ

      • 第1クール13日目「回を重ねるごとに症状が出てくるかもしれない。頑張れ、俺」

        2024年8月28日(水)自宅、治療13日目、カペシタビン服用13日目  6時30分起床。朝のルーチンへ。シャワー、朝食、業務開始。今日は朝から曇り。雨雲の情報が刻々と変わるので洗濯が不安であったが、午前中に乾いた。雨さえ降らなければ台風の影響?で風があるため洗濯ものはよく乾く。Web会議にはもう慣れっこだが、長く続けると不思議なことに人に会いたくなる。通勤しての出社は面倒だが。  医療従事者向けカペシタビン錠の取扱説明書を見て、気づいたのだが服用は食後30分以内とのこと

        • 第1クール12日目「やっぱりオキサリプラチン点滴の影響だよなぁ~」

          2024年8月27日(火)自宅、治療12日目、カペシタビン服用12日目  6時30分起床。朝のルーチンへ。シャワーの後朝食をとる。いつもの通り、パンと、大豆・人参入りバナナヨーグルトと麦茶ラテ。朝食の後パン焼き機をセット。ライ麦、レーズン、クルミ入り。粉250gに対して、ライ麦を20%、レーズンとクルミを80g入れている。色々試したが、これが最もよいバランスであった。パン焼き機のモードは「パン・ド・ミ」で、長時間発酵のため身だけでなく、皮も柔らかい。大腸が短いので、柔らかい

        第11クール15日目「自分で設定したゴールではないけれど、達成感がある」

          第1クール11日目「あと4日で第1クールの服用が終わる。嬉しい」

          2024年8月26日(月)自宅、治療11日目、カペシタビン服用11日目  6時に起床し、朝のルーチンへ。我が家では一年中朝のシャワーが日課となっている。最後に、お湯をためてお風呂に入ったのはいつだろう?記憶にないほど前のようだ。子供が小さい時、一緒にお風呂に入った記憶があるので、恐らく子供と一緒にお風呂に入らなくなったころだろう。妻は冷え性だが、湯船につからないことで健康に影響が出ているとは思えないので今後もシャワー生活だろう。  目立った副作用が無いので薬を飲んでいるこ

          第1クール11日目「あと4日で第1クールの服用が終わる。嬉しい」

          第1クール10日目「この薬はただものではない。同居家族に配慮すべきこと」

          2024年8月25日(日)自宅、治療10日目、カペシタビン服用10日目  朝7時起床。朝のルーチンへ。シャワー、洗濯、朝ごはん。昨日調べた薬(オキサリプラチン点滴、カペシタビン錠)の説明書を見ていたら、これらの薬がただものではないという表現が至る所にあったため心配になる。家族の同居に配慮して行っていることを、後で役立つかもしれないので、まとめておく。 洗濯は家族の物とは別する 台所ではニトリルゴム手袋とマスクをする トイレはフタをして2度流す カペシタビンは使い捨て

          第1クール10日目「この薬はただものではない。同居家族に配慮すべきこと」

          第1クール9日目「オキサリプラチン、末梢神経障害の原因についての考察」

          2024年8月23日(土)自宅、治療9日目、カペシタビン服用9日目  朝7時起床。昨晩はちょっと夜更かし。ほんの少し、意識しないと気付かないぐらい頭の隅がズキズキする。薬のせいかどうかわからないので、「副作用チェックシート」には記入しないでおいた。シャワーを浴び、いつもの朝食をとる。パンと人参・大豆入りバナナヨーグルト。  11時から髪をカットする予約をしていることに気が付いた。妻の紹介で行くことにしたお店で、家から歩いて2分の美容室。とても近くて便利だが、若い人が多いの

          第1クール9日目「オキサリプラチン、末梢神経障害の原因についての考察」

          第1クール8日目「これまでの治療のふりかえりのまとめ」

          2024年8月23日(金)自宅、治療8日目、カペシタビン服用8日目  6時起床、朝のルーチンへ。今日は頭がすっきりしている。一昨日、昨日と気候が不安定で、家族全員調子が悪かったけど今日は朝から何となく落ち着いている感じがする。家内は寝冷えで調子が悪いと言っていたが。  朝食を取り、カペシタビン6錠を飲み、仕事用の自宅のオフィスへ。頭がすっきりしていると仕事がはかどるものだ。午前中はミーティングでパンパンだったが、苦にならなかった。午後イチでお客さんとWeb会議。準備してい

          第1クール8日目「これまでの治療のふりかえりのまとめ」

          第1クール7日目「物を食べようとすると顎がしびれる。この副作用は?」

          2024年8月22日(木)自宅、治療7日目、カペシタビン服用7日目  6時30分起床。起床後、朝のルーチンへ。今日も起きた時から頭がキンキンした。明らかに頭痛である。気分は悪くない。ただ、頭が痛い。薬の作用と言うよりは、寝冷えしたような感じだ。時間が経つにつれ、改善していったが頭痛自体は夜まで残っていた。私だけでなく、家族全員がなぜか同じような症状で体調がすぐれない。娘は気象病のようで、気圧が下がると気分がすぐれないらしい。家内も同じようなことを言っていた。昨今の気象条件が

          第1クール7日目「物を食べようとすると顎がしびれる。この副作用は?」

          第1クール6日目「抗がん剤の副作用と労働生産性について」

          2024年8月21日(水)自宅、治療6日目、カペシタビン服用6日目  6時半起床。起床後、朝のルーチンへ。シャワーを浴び、着ていたもの、タオルなどを洗濯し、朝食。点滴初日ほどではないが、今日は気分がすぐれない。それが、カペシタビン服用のせいなのか、寝冷えのせいなのか、エアコンのせいなのか、わからない。ただ、ちょっと頭がキンキンする。それでも思考は点滴直後よりはクリアで、仕事をしているうちに段々と良くなっていった。ただ昨日と比較し集中力は下がっている。これが薬のせいなのであれ

          第1クール6日目「抗がん剤の副作用と労働生産性について」

          第1クール5日目「免疫関連の副作用は服用後8日目以降に出ることが多いようだ」

          2024年8月20日(火)自宅、治療5日目、カペシタビン服用5日目  6時30分に起床。起床後、朝のルーチンへ。シャワー、洗濯、業務用PCの立ち上げ、朝食。朝食は多めに採ることにした。8枚切りのパンを2個から3個へ。人参、大豆、ヨーグルト、バナナはいつも通り。  点滴直後と比べ物にならないくらい、気分はすこぶる快適。頭がクリアになって、回転が速くなった、という感じ。点滴前よりいい感じに思えるぐらいだ。静岡がんセンターの資料 (ゼローダ+エルプラット(XELOX)療法: 大

          第1クール5日目「免疫関連の副作用は服用後8日目以降に出ることが多いようだ」

          第1クール4日目「これまでの副作用を整理してみる」

          2024年8月19日(月)自宅、治療4日目、カペシタビン服用4日目  7時に起床。化学療法を始めて初仕事の日。シャワーを浴び、朝のルーチンをこなす。今日から半年間在宅勤務を許可されているが、調子が良ければ会社に行きたい。運動不足が心配だからだ。基礎体力は何よりつけておかねばならない。  カペシタビン服用4日目となるが、すこぶる調子が良い。冷感反応のピリピリと、左足先にみられる若干のしびれを除けば、副作用はほとんどないと言っていい。ただ、欠伸をするとのどに違和感が現れ、食事

          第1クール4日目「これまでの副作用を整理してみる」

          第1クール3日目「オキサリプラチン点滴の影響が無くなったのか?」

          2024年8月18日(日)自宅、治療3日目、カペシタビン服用3日目  6時に起床。起床とともにシャワーを浴びる。シェーバーで髭を剃って、シェーバーを石鹸水で洗った。洗浄できるタイプで良かった。髭剃りは皮膚の傷になる可能性があり、感染予防のためシェーバーは毎日洗った方が良いとの判断。シェーバー洗浄はいつもの事なので特に苦労は感じない。通院で外出の機会が増えたことによる、髭剃りの回数が増えたことが手間なだけ。  初日と比べると、比較にならないぐらい爽快な気分。一昨日、昨日と気

          第1クール3日目「オキサリプラチン点滴の影響が無くなったのか?」

          第1クール2日目「退院。薬剤師から処方される薬剤についての指導をされた」

          2024年8月17日(土)入院3日目、治療2日目、カペシタビン服用2日目、退院  今日は退院日。昨日「退院療養計画書」を渡された。次回外来の計画と、退院後の療養上の注意点のみ記述があった。食事について、良く嚙んで食べる以外の注意点は無かった。その代わり、薬剤師から処方される薬剤についての指導があった。 カペシタビン錠300mg: 朝6錠、夕6錠、直接触らないこと アプレピタントカプセル80mg: 2日目、3日目の朝1錠づつ メトクロプラミド錠5mg: 嘔気がある時のみ

          第1クール2日目「退院。薬剤師から処方される薬剤についての指導をされた」

          ここから第一クール「ドタバタ初抗がん剤点滴。その時の様子」

          2024年8月16日(金)入院2日目、治療1日目、オキサリプラチン初点滴、カペシタビン初服用  6時半起床。中小企業診断士の参考書を眺め朝食をとる。朝食後体重を測る。案の定目標体重60kgを下回っていた。入院中の体重減はしょうがない。前回の入院時では、全て完食したにもかかわらず体重は減る一方だったからだ。自宅に帰ってからたくさん食べてリカバリすることを妻とともに誓う。  昨日お願いしておいた差額ベッド代のかからない部屋に移動し、シャワーを浴びすっきりした所で心を落ち着かせ

          ここから第一クール「ドタバタ初抗がん剤点滴。その時の様子」

          点滴のため3日間の入院

          入院: 2024年8月15日(木) - 8月17日(土) 入院予定の病院は、抗がん剤治療の初日は3日間の入院が必要と聞いている。強い副作用が出る可能性が初回点適時に多いので経過を病院で観察するためらしい。 2024年8月13日(火)入院前  早朝、病院から電話があった。8月15日(木)の入院についてだ。入院が許可されたということおよび入院の受付について。10時から11時までに入院受付してくださいとの事だった。年配らしい声色の男性からの丁寧な電話で安心した。入院の予定時間を家