フレーズ暗記 - 最も非効率な英語学習
英語学習歴15年以上
日本の田舎育ち純ジャパとして海外留学を終えた今、自分の英語学習を振り返ることがあります。
「ああ、本当によく頑張ってきた!」といったポジティブな感慨は特になく、「ああ、二度とやりたくない!」というのが率直な感想なのですが、まあそれだけ英語は本当に苦手なのです泣
中1で初めて英語に触れ、アルファベットを覚えるところから始めた僕は効率的な英語学習などとは無縁でとにかくがむしゃらに勉強しました。
そのなかで、今思えばこれが効率的だとおもえるものもあれば、非効率だったと後悔するものもあります。
しかし、それをわかるようになるには結局自分で試行錯誤するしかありませんね…
でも、同じように英語を勉強している人には少しでも効率的に勉強して欲しいと思います。なぜなら、英語なんて誰にでもできるようになるからです。
体格やセンスが要求されるスポーツや芸術とはちがい、英語は知識を入れて出してを繰り返すだけ、これは本当に誰にでもできることなのです。
英語はできないとあきらめるのはまだまだ早いのです!
ネイティブみたいになりたい!
とは言っても限界はあります。
まず、ある年齢を超えたらネイティブみたいになどなれません。
決してけなしているわけではないですが、テレビなどで「日本育ちなのにネイティブのように英語が話せる人」と紹介される芸能人などがいますが、非ネイティブの僕が聞いてもまったくネイティブに聞こえません。
こればかりは脳の成長や性質を考えると仕方のないことです。
私の知り合いに小学高学年生時代から中学生時代にかけてアメリカに滞在した人がいます。その人はそもそもの学力も高く、いわゆる頭のいい人です。
その人はかなり流暢な英語を話し、ほとんどの人が聞くとネイティブ英語に聞こえると思います。僕も初めはネイティブ英語かと思いました。
しかし、その人曰く、日本語の方がかなり得意とか…
頭がよくて幼いときに英語圏にいてもなかなかネイティブのようにはなれないのが現実のようです。
ネイティブ英語はそもそも不要
僕もいまだに留学時代のネイティブの知人の英語を思い返しては、「なんてきれいな話し方なんだろう…」と頻繁に思います。
ネイティブ英語ってすてきですよね。
英語は日本語とちがってリズムと強弱があるので、僕はいつも流れの速いきれいな川を思い浮かべます。
「あんな流れるようなきれいな英語が話したい!」
理想は理想として持っていてもいいですが、英語学習においては必ずしもよいことではありません。
英語学習に限らず何かを学ぶときに必要なことは現実を見ること。これを抜きにして成長はありません。
留学でも仕事でも求められるのは最低限の語学と仕事の知識。最低限の言語力を手に入れたらあとは仕事の知識を増やす方が生産性を向上させるように思います。
フレーズ暗記なんて時間の無駄!
となると、やはり話はもどり非効率な英語学習は避け、少しでもストレスなく勉強するのがよいですね!
今、15年以上英語を勉強してきてアドバイスできることがあるとするなら以下の2点です。
・とにかく文法学習が一番大事!
・フレーズ暗記なんて無駄!
上は言わずもがなですね…
たまに、「文法じゃなく話そうとする気持ちが大事」という人がいますが、残念ながら文法が大事です。
なぜかというと、文法を理解していない人の英語は理解しづらくて疲れるからです。
短期の海外旅行ならともかく、留学で使う英語は文法が正しくて当然というのが常識です。(レポートでの文法ミスは減点、あまりに文法がひどければ最悪採点されません。とはいえ、そもそも正しい文法で文章が書けない人は大学に合格すること自体が難しいです。)
仕事でブロークンイングリッシュが許されるのは特殊技能も持って、公式で話すときには通訳をつけてもらえる人だけでしょう。
話がずれました!僕の悪い癖です!
フレーズ暗記なんて無駄!という話でした。
これはもう少し厳密に言うと、文法やリーディングなどの勉強をしているとフレーズなど勝手に覚えるという意味です。
英語を最初から勉強すると"You are welcome!"と同じ意味で
"No problem!"
"Don't mention it!"
"Anytime!"
"No big deal!"
などの言葉が使われていることを知り、とても自然な話し言葉に聞こえるため、少しでも自然な英語を話せるようにと暗記する経験は多くの人がするものでしょう。
僕も昔、同じことをしていました。
他の言い方もあるのであれば、自然に会話で使ってみたい!と。
しかし、前述の通り、この程度の知識はわざわざ覚える必要がありません。YouTubeなどで英語の会話を聞いていれば勝手に覚えられます。
それより時間を費やすべきは文法と単語暗記です。
それは、なぜか?
文法と単語は文脈が乏しく楽しくないからです。文脈が乏しく楽しくないものは記憶に残りにくいです。最近の単語帳には例文が載っていますが、それもこのためです。
面白くなくても必要ならば暗記しなければいけないのが英語。
そして、特に大事なのが意識しなくても使いこなせるようになるまでトレーニングする時間も必要ということです。
よく単語と文法を覚えたのに英語がはなせないという人がいますが、そのような人に文法問題を解いてもらうと、1問解くのに1分くらいかけているように思います。
これは文法を理解しているのかもしれませんが、トレーニングが足りません。
文法問題は数秒で解けるまでトレーニングしなければいけません。少なからずの問題が1秒もかかりません。
それはなぜか?
リアルタイムの英語では文法を考えている時間がないからです。これは当然ですよね。「文法を考えるからしばらく待ってて!」と会話で言うことはまずあり得ません。
英語学習は残念ながらお楽しみがあとになるという性質があります。たどたどしい英語でもネイティブの人と会話できるようになるには数年スパンのトレーニングが必要なのです。
そのお楽しみが少しでも早く来るように退屈でいやな単純暗記など先に済ませてしまいましょう!
その過程で勝手に覚えたフレーズもいつか自然に使ってやろうと思えば、勉強のモチベーションも変わってきます。
いつか来るべく英語が本当にただのコミュニケーションツールに感じる日まで英語学習を頑張りましょう(^^)
最後まで読んでくださってありがとうございます!
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