見出し画像

<第6回>「今日」から「どんな人」とも「楽勝」で、会話が続きます(本当に!)

『誰とでも 15分以上 会話がとぎれない!話し方 66のルール』 
野口 敏著(すばる舎)

➊イントロダクション~2017年には「マンガでわかる!」版も発売に

本書は2009年に発刊以降、累計60万部以上売れている「話し方」のベストセラーです。
「話し方」の本は、最近もベストセラーに挙がっています。業界でも、新刊がたくさん出ているジャンルの一つでしょう。いまも昔も、「話し方」はビジネスパーソンの悩みの種ですね。

ちなみに、「話し方」は本当に定番のテーマなので、有名なユーチューバーもたくさん採り上げています。

今回も、本書の「はじめに」から、気になった部分を抜粋してみました。

"相手の話をとにかく「聞く」"
"自分の気持ちをちょっぴり「話す」"
"相手に「質問」しながら話題を広げる"
"秘訣は「気持ち」を伝え合うこと"

わずか4行の抜粋ですが、こんなことを思いませんでしたか?
「イマイチ、うまく話せているイメージが湧かないなぁ……」
「そもそも、何を話していいのかわからないから、話せないんじゃないのかな?」

私は、「自分で話す」ことが重要なのだろう、と勝手に思っていました。だって、話し方ですから(笑)。
でも、違うんですね。よくよく考えてみれば、自分勝手に話したところで、相手が自分の話に興味を持ってくれなければ、聞いてくれるはずがありません(泣)。危うく、痛い人になるところでした。

では、ここからが本番です。
Let’s talk !

➋実践してみたよ~ポイントは「話す」前に「聞く」、だった!

私の「グッと」きたところ、相手の気持ちを「慮る力」の重要性

本書の第1章は、なんと「聞き方」です。
え、聞くの⁉ 話すんじゃないの?
これは、どういう意味だか、おわかりになりますか?

本書には、「人は誰もが、自分の話を聞いてほしい、という思いを抱いている」と、まとめられています。これは、"自分に共感してほしい"ということですよね。

みなさんは、こんな経験をしたことがありませんか?
「そういうことじゃなくて!」とか、「自分はそんなつもりはないんだけどなぁ……」とか、相手にわかってもらえない経験が。
意外と人の話はよく聞けていない、という経験は、ビジネスでもよくある話です。「意思の疎通がうまくできていなくて……」「こちらの意向がうまく伝わっていなくて……」などど、言い訳をしたことはありませんか(笑)。

まずは、相手の話をよく聞くこと、共感することが大事なのです。聞き方のテクニックは、超簡単! 本書にも書いてありますが、相槌(あいづち)とアイコンタクトなら、すぐに実践できそうです。

これ、かなり使えそうですね!

私の「本当に使える!」実践テクニック、相手の「気持ち」を聞いてエピソードを引き出す

本書には「挨拶」や「天気の話」「カレンダーの話」など、共通の話題になりやすい話し方の起点も書かれています。これらを知っておくだけで、会話の微妙な間をつなぐのに本当に使えるので、ぜひ活用していただきたいと思います。

さて、パーティーや懇談会から、何げない挨拶の場、はたまたプレゼンの一幕まで、「話し方」が上手になれば、どれだけ気まずい思いをしなくて済むのか、と思いますよね。
「自分は話し方がうまくないんだよなぁ」とか、「だんまりしちゃって、相手にいい印象を与えられないんだよなぁ」と、思っている、そこのアナタ! 本当に使えるテクニックを、コッソリ教えちゃいます!!

①共感を得るために、相手の話に相槌を打つ
②目と目が合ったら、アイコンタクト
③相手の名前を呼んで、挨拶してみる
④ほかの人と同じ行動をとる(笑う、「へぇー」と言う、など)

そして、⑤「相手の気持ち」を質問して聞いてみる。これは、とても効果があります。
「その映画、そんなに怖かったのですか?」
「それはやりがいありますよね! どうでしたか?」
「電車が遅れてたいへんでしたね。焦りませんでしたか?」

質問は「情報質問」(ここへはどうやって行くのですか、など)だと、会話はすぐに終わってしまいますが、相手の気持ちを聞くと「エピソード」が飛び出して、話題が広がりますよ!

まずは、無理に話そうとせず、相手に共感すること、わかり合うところから始めてみては?

★おまけ★最近読んでいる本

『稲盛和夫 最後の闘い』大西康之著(日本経済新聞出版社刊)
2010年1月、2兆3,000億円という事業会社としては戦後最大の負債を抱えて、会社更生法の適用を申請した日本航空(JAL)。当時、社員の一体感もなく、再建は不可能とさえ言われていました。そんななか、周囲からの強い反対を押し切り、京セラの稲盛和夫氏が同社の会長を引き受けた話は有名です。
本書を読めば、「アメーバ経営」「フィロソフィー」とはいったい何なのか、が本当によくわかります。そして、JALではいったい何が起こっていたのか――。
"「誰のカネやと思ってる! あんたにそれを使う資格はない!」"
"「暴れる数字などない!」"
"「おまえは評論家か!」"
今日からもう、「粗々の」「ざっくりな」報告はできなくなるはず。お勧めの一冊です。

※より深く知りたい方はコチラ⇓ JAL再建当時の話が紹介されています。