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顔が迷う人と迷わない人

写真を撮っていると、この人はめちゃくちゃ撮りやすいな!どこから撮っても絵になる!と思うときと、なぜだか上手く撮れない。。不思議だ。。となるときがある。

写真を始めた頃はその理由が分からなかったのだけど、あるとき撮りにくい人は顔が迷っていることに気付いた。

迷っているというのは、なかなか説明しづらいのだけど目が泳いでいたり、口元がむにゃむにゃしていたりする。これは想像したらみんな分かると思う。

基本、役者やモデルさんは迷わない。
なので、例えば三枚目の役者さんなどは、イケメンではなくても「絵になる」。

迷う原因は、恐らく自尊心の低さから来るものだと思う。育てられ方だと思う。
一度迷うとほぼ一生迷う。迷いを克服した人は見たことがない。
いや、おじいちゃんになるとあまり迷わなくなる気もするが。。

迷っている人は、キメ顔はまず出来ない。
しても、いい写真にはならない。
よく、この写真はなんか微妙だな。。というモデル風の人のポートレートなどが世の中にあるが、大抵顔が迷っている。

迷っている人をいい感じに撮る方法はひとつ。
笑顔で撮ることだ。
笑顔は誰も迷わない。
「はい笑ってくださいー」みたいなのは迷うけど。

自分はフォトグラファーだが、一番多いのは一般の人を撮る撮影だ。一般の人は7割迷う。
まず現場に入ったら、この人は迷う人か迷わない人か確認する。
迷う人なら、笑顔を狙う。少なくともメインカットは笑顔にする。
迷わない人なら、まじめに働いている様子などを撮らせていただく。

ゆるい写真しか撮れない自分の、ささやかな写真論。


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