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【レビュー】FUJIFILM X100Fを東京ディズニーリゾートでサブカメラとして使う

普段はSONYのフルサイズミラーレス一眼を使っているのですが、今回は富士フイルムの「X100F」をレビューします。

所有欲を満たすクラシックな佇まい

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カテゴリ的には「コンパクトデジタルカメラ」なんですが、全然コンパクトじゃありません。オリンパスやソニーのAPS-Cセンサーのミラーレス一眼に近いサイズです。しかし往年のフイルムカメラのような見た目で、首から下げて歩きたくなるような「道具」感が非常におしゃれです。

モードダイヤルのような甘っちょろいものはついておらず、その代わりにシャッタースピード、露出、ISO感度、絞りと調整するダイヤルがこれでもかとついています。
一応A(オート)という項目はありますが、基本はこれらを自分で調整して撮影していくので、まったく初心者向けではありません。他のカメラでマニュアル撮影に慣れた方が手に取るべきものだと思います。

明るい単焦点レンズ

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「X100F」は23mm(35mm換算で35mm)のF2という明るい単焦点レンズを搭載しています。程よいボケ感を出すことができ、スナップ撮影に最適な焦点距離です。
なんと最短撮影距離は10cmなので、対象にかなり近寄って撮影することができます。小物や食べ物の撮影に向いています。前作「X100T」の時にはマクロモードの切り替えが必要だったのですが、この「X100F」からはシームレスに移行するようになったため、テーブルの上の食べ物と、テーブル越しの相手のポートレートを切り替えなしですぐさま撮影できます。

普通の状態のままではレンズフィルターを取り付けることはできないため、別売りのアダプターリングが必要です。散歩しながら撮影する場合は、やっぱりプロテクター欲しいですよね。
フィルターサイズは49mmなので、SONYのZEISSブランドフィルター「VF-49MPAM」を使っています。元々49mmのソニー製レンズに使っていたものですが、高級品なのでこちらに付けることにしました。

富士フイルムの最強の武器「フイルムシミュレーション」

「X100F」には、「フイルムシミュレーション」と呼ばれる画像加工機能がついています。簡単に言うと、フイルムカメラ時代に発売されていた様々なフイルムの色味を再現するカラーフィルターモードのことです。
セピア色にするとか、ビビッドにするとかは一般的なデジタルカメラでもついている機能ですが、この「フイルムシミュレーション」の独特の色味は使ってみるとかなり感動します。
様々な種類があり、微調整も好きにできるので、是非お気に入りのカスタムを見つけてみてください。

東京ディズニーリゾートでの作例

「X100F」を使って東京ディズニーリゾートで撮影した写真をご紹介します。
最初に結論を言います。「X100F」ではショーやパレード、アトラクション内部や感動するような夜景写真は撮れません。スペック的に難しいというのもありますが、そういうカメラじゃないんです。これはスナップシューターです。

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「キャンプ・ウッドチャック・キッチン」のメニュー看板です。
しっかりとした解像感があるのはもちろん、やはり最大の特徴である「フイルムシミュレーション」による独特の色味が良いですよね。
これは「クラシッククローム」というシミュレーションです。邦画のフイルムのような色味で、これで撮っただけでなんでもない写真が非常にドラマティックになります。

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寄れる+明るい単焦点レンズということで、このようななんでもないシーンでも、ボケ感の演出をすることができます。

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「プーさんのハニーハンド」の出口にあるゲートに飾られている花です。
この場所は非常に暗いのですが、やはりレンズが明るいため綺麗に撮れていますね。
普段SONYのオートフォーカスの優秀さに慣れているとフォーカスはあまり早くないなと思ってしまいます。ただし、本体に「フォーカスレバー」というジョイスティックがついていますので、フレキシブルスポットを直感的に指定することができます。落ち着いて撮影できる状況であればまったく問題ありません。

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「センターストリート・コーヒーハウス」でベイマックスのメニューをやっていた時の写真です。やはり最短撮影距離が短い単焦点レンズはテーブルフォトに強いですね。
ここでもフイルムシミュレーションが活きていて、ドキュメンタリー映画のような雰囲気に撮ってくれます。

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「ドリーマーズ・ラウンジ」のアフタヌーンティーセットについてくるカップの写真です。
開放F値2.0+最短撮影距離10cmを存分に使うとここまでボケを作り出すことができます。ただし、F2.0では非常に柔らかい写真になってしまいますので、主役が何かをきちんと表現したい場合には、F2.8~4.0程度に絞ると良いと思います。個人的にはソフトフォーカス好きですけどね。

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こちらは「ルイボスクリームオレンジ」という紅茶のポットです。
オレンジのフルーティさとバニラの濃厚さが同居した素敵な紅茶で、カフェインレスなのでたくさん飲んでも安心です。
…あれ、写真についてコメントしてないけどまぁいいか。

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こちらはベイマックスのアフタヌーンティーセットの最上段の写真です。
運ばれてきてもしばらく写真撮影大会になって全然食べ始めない…そういった経験ある方多いのではないでしょうか。写真好きで集まった時はともかく、普段やりすぎるとマイナスですよ。

東京ディズニーリゾートでは最強のサブカメラ

いかがだったでしょうか。
繰り返しになりますが、この「X100F」だけでパークのすべてを撮影することはできません。最強のサブカメラとして、以下のような方が向いています。

・ほかに一眼レフを持っていて、レストランやショップでのみサブとして使う
・スマホよりも数段美しく友達、家族、ごはんの写真が撮れればよい
・大きくてごついカメラは使いたくない、持って歩きたいおしゃれなカメラがほしい


Yuz.

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