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エコバッグは本当に環境を守る?

602回目です。φです。

私が英語勉強で見ているTED-edですが、英語以上に勉強になる。これはTEDよりも簡単な動画だけど、考えさせられるものばかりです。

今回見たのは、「Which bag should you use?」。どのバッグを使うべきか、というもの。

動画内で紹介されていたバッグは、プラスチックバッグ(ビニール袋)・紙のバッグコットンのバッグ

ビニール袋vs紙袋vsエコバッグ、といったところですね!

さて、この3つを並べられて、「どのバッグが環境に優しい?」と聞かれたら、あなたはなんと答えますか?

多くの人は「そりゃエコバッグでしょ」と思うでしょう。日本政府だって「ビニール袋を有料化します、エコバッグを使ってください。環境のために」と、自分のバッグを使用すること、そしてビニール袋の使用を減らすことを推奨しています。政策的に。

多くの国々でも、エコバッグは使われています。

まぁ世界の国々をどうこう言う以前に、なんとなくビニール袋の素材:プラスチックって環境に悪そうですよね。環境破壊の原因とも言われますし。

しかしながら、そういったことが覆される動画です、上記の「Which bag should you use?」。


まずビニール袋、プラスチックの袋

とりあえず印象的に、プラスチックは悪い。環境破壊につながる。ビニール袋は1回2回使っただけでゴミになります。何回も使える程、ビニール袋は頑丈ではありません。それに洗って使う、ということもないでしょう。

したがって、ビニール袋は1回使ったらゴミ。リユース、何回も使う目的はありません。


次。紙袋

紙袋、実は一番環境に良い。そこら辺に捨てても、原料は木なので分解されます。環境は破壊しなさそうですね、響き的に。

しかしながら、彼らを作るためには大量の木が必要です。伐採して、紙を作る。伐採することは、環境保護でしょうか?違いますね。

木を切るだけで、本来なら木が生み出す酸素は生産されません、当然ながら。また、木を切り倒し運び、加工するために使うエネルギー量は莫大です。国内だけで作られて消費されているわけではないので、紙袋は空を飛びます。飛行機のガス排出量は…少ない、とは言えないでしょう。

紙袋そのものは自然を破壊しないかもしれない。動物が食べても、ビニール袋のように彼らの体内に残り、命を奪うことはない。

けれど、生産するプロセスが環境破壊に近い。そう考えると、紙袋も環境に良いとは言えません。

さらに紙袋は大量のものを運ぶには適していません。すぐに破れてしまいますね。リユースは難しい。何度も使う、という目的はありません。


最後。エコバッグ。というかコットンや布でできたバッグ

これは良いと思うでしょう。政府だって推奨している。他の国だって。上記した2つのバッグたちに比べて頑丈で、何度も使えます。洗うこともできる。乾せば何度も使えます。

100回は使えないかもしれないけれど、見た目がぼろぼろになるまでにはかなりの使用回数がかかるでしょう。安いものだと100円くらいで買える。リユースできる。環境に良さそう。

と、私も思っていました。しかし動画では、紙と同様に生産する工程で資源が使われています。膨大なエネルギーが消費されている。運ばれるときにもかかるエネルギーです。

さらに、布のバッグもすぐには分解されない。使い倒した後はゴミになります。それがたまりにたまると、すさまじい量になるでしょう。


さて、これらの情報から、私たちはどのバッグを使うべきなのでしょうか。分解されるから紙?何度も使えるから布?どれも同じくらいだと思うからプラスチック?

バッグひとつにしても、環境問題を簡単に解決できる術はないと思えます。少し前だったらちょっとした不便でも受け入れられたかもしれないけれど、一旦発展し、豊かに、便利になってしまってから「昔と同じ生活に」という不便さは受け入れることは困難です。

環境を破壊した分だけ、修正以上のことを考えて行動しないといけない。そうしなければ、次世代にクリーンな地球を渡せないだろうな、と私は思います。「ちょっとした努力」で済ませられるくらいのダメージではないのです、地球が受けたダメージって。

そうはいっても、なかなか一般人にできることはささやかなものです。ゴミを増やさない、エネルギーを無駄にしない、などなど。けれど、それを多くの人が心掛けたら、結構な量になる。小さなことから。それが大切なのだと思います。

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