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「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書」を読んで。

 516回目です。φです。

 昨日は3~4時間パソコンで作業をしたのですが、目がやられました弱い!弱すぎる!

 まぶたの痙攣とか、文字がぶれるとか。改めて仕事でパソコンメインは厳しいなぁ、と思いました。ホットアイマスク付けて眠ったけれど、本日も絶好調にまぶたは痙攣しています(笑)

 さて、そんなことだったので大人しくブルーライトとは無縁の一日を送っていました。読書しまくりました。目は使っているけどね!

 池上さん、NHKの解説とかで発見するけれども、本を出しているとはいまいち思っていなくて…図書館でお名前を発見した時、ちょっとわくわくしながら手に取りました。彼の本は2冊借りたのですが、じっくりと今日は1冊を読み切った。ううむ、これはすごく勉強になるし、勉強しないといけないと思わされる良作です。

 「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書」を読みました。

 本なのですが、これは”ジャーナリストの講義が文字化されたもの”だと私は思いました。あまりこういった本は読まなかったのですが、今後はこの路線メインに読みたくなってきました。

 自分で歴史を学ぶことは、歴史に関する知識を得ることや独自の視点で考えることの助けになります。世界史であれ日本史であれ、誰かの生涯を知って、事件を知って、原因と結果を知って、なにが人を動かすのか、なぜ人は動いたのか、などなど、現代であっても学ぶことは過去にあふれています。

 ”歴史は繰り返す”。歴史を学んでいるとそう思います。良いことも悪いことも、「周期的に人間が避けられないものなのかなー」と思ってしまう程、人は繰り返します。戦争であれ、革命であれ、差別であれ。

 歴史を学ばなければ、それらを繰り返しているということすら分かりません。「なんだこの事態は!」と初見になります。歴史を学んでいると、「これは〇〇に似ている」と少しは冷静に見つめることができる。まぁ、実際目の当たりにしたら「わわわわわわ…」とおろおろするかもですが(笑)

 さて、そういった利点はあります。自分で歴史を学ぶことは。

 しかしながら、この本を通して私は”誰かの意見あっての歴史の学びはまた違ってくる”と感じました。この本は歴史の教科書ではないので、「XXXX年:〇〇が~をした」というものはありません。ピックアップされた歴史の事件や流れについて、ジャーナリストの池上彰さんと作家の佐藤優さんの意見が述べられています。なぜ起こったのか、背後にあるものは何か、今後どうなるか。解決する可能性はあるかどうか、など。

 2015年に出版されたもので、まだアメリカのトップはトランプさんじゃなかったようですね。そこら辺に歴史を感じました。まさか、でトランプさんが就任して、まぁ現在のような状況ですね。弱いアメリカ、からの強いアメリカ。本当に強くなったのでしょうかね。個人の銃所有率は上がったようだから、個々人の戦闘力は上がった…のかもしれませんが。

 新聞を読んでいても書かれないようなことが、たっくさん書かれてあります。新聞やテレビと言ったメディアだからこそ言わないのかもしれませんが。舞台の裏側と言うか、隠されたものを暴きたい、本当の情報とは何か、と疑問に思っている。そういった方には、この本はおすすめです!

 私は「裏事情ってなにそれ面白そー!」という妙な方向への好奇心があるのでめちゃくちゃ面白かったです(笑)

 一番情報を知ることができた、と思う内容は、アフガニスタンとイスラム圏、アメリカの宗教事情、そして国際連合のことです。個人に着目するのなら、メルケル首相、プーチン大統領のこと。あと、不思議過ぎる国ギリシャ。

 なぜアフガニスタンは上手く収まらないのか。イスラムの世界で宗教への強い関心があるのに争いが絶えないのか。世界の平和への歩みを逆行するように動いているのか。アメリカは移民大国なのに宗教が根強いのか。国際連合で常任理事国にドイツと日本が入っていないのか。国際連盟との違いはなにか。

 昔は「世界の歴史難しい、とりあえず言葉覚える元号覚える」で生き抜いていたのですが、今思えば「なぜ?」があふれまくっています。今だからこそ疑問に思うのだろうけれども。学生時代の私、まだピュアな心で世界を見ていたから…嘘です捻くれてました(笑)

 学生時代は、知識というか単語を詰め込まれます。如何に暗記して覚えられるか、が重視されている。だからこそ「それはなぜ?この流れはなぜ起こった?」という疑問を持つことは難しいと思う。余裕がないから。

 すっごく勿体ないと思います。受験勉強が終わった頃くらいでもいいから、歴史を流れで学んでほしい。歴史の流れから、人間のことを学んでほしい。国家を、宗教を、政府を。生きる上で、あるに越したことは無い知識です。

 タイトルの「現代を生きぬく最強の教科書」って壮大だなぁと思っていたのですが、確かにサバイバルのための教科書でした最強の!戦ってないから強さは分からないけれど、この知識や考え方、視点を生かしていくと現代社会に生き残れそうな感じはします(笑)

 おすすめですこの本。ぜひ読んでもらいたいな、と思います。

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