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ミソフォニア、知っていますか?

 457回目です。φです。

 なんだかあっという間に時間が過ぎ…とりあえずロシア語勉強していました。なんだろうこの「とりあえず」は(笑)

 ロシア語ってかわいいですよ。形を見ていると段々とよく分からなくなってくるし、キリル文字を使う言語の国への思いを馳せられるし、勉強した後で英語を書くと高確率でRとNを鏡文字にして書いてしまうし、CをS、HをNで読んでしまうし。

 ロシア語の後の私の英語のメモは解読不可に近い状態だと思います。どっちの文字がアルファベットだっけ…?となって、しばらく混乱します。面白い。急に分からなくなるから面白い(笑)

 まぁ普通は英語の後にロシア語を書く、ということは発生率が低いはずなので、混乱して大変なことに!はないのだろうけれど。

 そうこう脳を混乱させながらも、なんだか楽しかったです。脳的には「やめて!」な活動かもしれないけれど。私の脳だから楽しんでいるということにしておきます。

 そういえば先日、母親と夕食を同じ時間にとることになったのですが、まぁ私的に悲劇でした。心の中はハムレットでした。

 なぜハムレットかというと、全体的に悲劇な時間であったから、という理由もありますが特に聴覚的に悲劇。久しぶりに、ミソフォニアについて書こうかな。


 ミソフォニア。音恐怖症、音嫌悪症です。

 このWikipediaさん情報を改めて見ると、日本ってミソフォニアにとっては素晴らしく最悪の環境ですね!

 「ミソフォニアを患っている人は最もよくある場合、唇鳴らし、ズルズルの音立て、咳払い、爪切り、そしゃく、飲用、歯磨き、呼吸、鼻のクンクン鳴らし、会話、くしゃみ、あくび、徒歩、ガムをかむことまたはバブルを破裂すること、笑い、いびき、飲み込み、ゴクゴク、げっぷ、義歯のかちっという音、タイピング、咳、鼻歌、口笛, 歌い、ある子音の音や、反復的な音により、怒りの感情が生じる」とあって、日本の食事風景では海外の食事風景よりも一般的に発生する音ですよね。ズルズル、とか。

 余談ですが私の身の回りでは毎日発生している音ですね…だからストレスが尽きることがないのか…と納得しました。したくないけど。

 これのミソフォニア、おそらく診断名をもらうのは難しいかと思います。単体では。知らない医師もいそうな予感がします。私の勘ですが。

 聴覚情報処理障害も、これ単体では診断名をもらうのは難しい。私は確か「発達障害(ASD)」に伴うものとして診断名を書いてもらったような…先生もちょっと迷っている感じでした。

 ミソフォニア、私的に一番厄介だと思うのは、これを発生させている人は無自覚で、その音を避ける方法が、自分自身でどうにかしない限りは無いということです。

 そしてその避ける方法として私は「家族と一緒に食事をしない」です。

 私の友人たちは全く食事の音がしない、素晴らしいマナーの方々なのですが…ははは…家族はそりゃひどい。書きたくないけど、ズルズル・クチャクチャ、などなどイギリスだったらおそらくマナーを褒められて二度と来るな帰れ言われるレベルだと思います。予想(笑)

 私がかつて食事の際のマナーをめちゃくちゃ調べたのは、おそらくこの環境にいたこと、そしてそれが非常に不快だったことが理由だと思います。これぞ反面教師ってやつですね~。メンタルにはよろしくないですが、自分を成長させるに当たっては良かったということにしておきましょう。はい。

 私の避ける方法は「家族と」と限定しましたが、もしミソフォニアで発狂しかける要素を持った人を特定できるのなら、避けることをおすすめします。食事の時間って5分10分ではありません。ミソフォニアの症状を持つ方が、30分程度もその音が発生する環境下にいることは非常に精神的に悪いと私は思う。

 私の場合で書きますが、ミソフォニアってどうしても感情が動くんです。「たかが音」って私自身も思っていますが、しかしながら本能と言うか、どうにもできない感情が湧き出ます。おそらくは怒りだろうけれど、私は怒りより強い、暗いものな気がする。

 「気にしなければいいじゃない!」と思っても、そうはできないのがこのミソフォニアの正直嫌なところ。脳内を全部不快な音で支配される感じ。私は耳を塞いでもその音が残響のように残って、不快感が続きますね。他の方はどうか分かりませんが。個人差があるとは思っています。

 もし「特定できたとしても、避けることは不可能」の場合、相手に理解を求めるのはどうか。…これまた私の場合ですが、理解ってめちゃくちゃ難しいです。ほぼ不可能です。むしろ逆ギレされます(笑)

 口を閉じて食べて、食べながら話さないで、静かに噛んで。…あれ、これって普通のマナーだよね…まぁ、これを頼みました私。数回。

 いつかのnoteに書いたけれど、言われた方々は逆ギレです。息ができない、いちいちうるさい、食べづらい。などなど、平和的な解決法はありませんでしたー!あらまー!

 しかもミソフォニア、経験談で書きますがストレスがたまるとより一層耳に入ってくる。苦手な音の発生=負のスパイラルのスタートラインですね!立ちたくない!

 ミソフォニアです。食事はひとりでとらせてください。そう説明しても、理解を得られるのはどのくらいの確率だろうか。単語自体がマイナー、説明したとしても「わがまま」で済まされる可能性は高い。実際私は「わがまま」「マナーとかいちいちうるさい人」と認定されているような気がします。家庭で。家庭って書きたくないけどさ。

 ミソフォニア、もっと認知度が上がればいいのだろうか。認知度が上がることで良い方向に向かうものもあれば、逆に嫌悪される対象になってしまうこともある。私はそう思う。

 しかしながら、不快な音の反応は操作することができません。私は「忍耐…!」と真夏の蒸れと汗に戦った道場時代の気力で挑むことをしていますが、居合道的に言ったら抜刀寸前です。居合しちゃうよ。しないけど。

 Wikipediaさんに書かれているように、「発汗、筋肉緊張や高心拍数などの「闘争・逃走反応」の症状が出る」と証明されているんですよね。この記事が本当に正しいものだとするのなら。

 「はい、じゃあ心拍数を抑えてください。そうしたら落ち着きますよ!」…なんて解決法、人間的に不可能です。心臓は筋肉ですが筋トレもできなければ、動かすことを意識的にすることは不可能。

 気分の問題じゃないのです。本当に苦しんで、身体へのダメージもある。ミソフォニア、正しい理解を得られる日が来ますように、と願うばかりです。

 身近にミソフォニアの症状を持つ方、もしくは音に反応をしやすい方がいらっしゃったら、優しい手を差し伸べてください。気分やわがまま、が原因ではないのです。

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